更新日:2025年08月29日 16:08
ライフ

日本では生活の困窮は家族で解決すべきだという文化が根強い<市民活動家は当事者を置き去りにしているのでは?>/佐藤優

社会的弱者への意識が軽い市民活動家が多い

インテリジェンス人生相談

※画像はイメージです

★相談者★ゴールデンパンダ(ペンネーム) 無職 54歳 女性  在日、宗教二世、発達障害、子供の頃からの貧困、小5で自殺未遂、生活苦で窃盗、累犯で4回服役。現在、小菅ヒルズで控訴中です。  服役中の投稿活動で左翼市民運動に誘われるようになり、前回の出所後、あちこち関わるようになりました。でも左翼は高学歴富裕層が多く、生活保護バッシングする人がいたり、在日韓国人問題意識も軽い人が多いです。子供の頃のいじめ、両親の虐待での精神疾患もありますが、傍目ではわからないから「元気なのに生活保護?」とか言われます。  市民運動も結局、「作家の○○さん」「学者の○○さん」など偉い人の発信中心で、当事者置き去りなのが現状です。実刑でも執行猶予でも今後を考えると暗澹とします。

佐藤優の回答

 貧困をはじめとする社会的弱者の問題に取り組む市民活動家にはさまざまなタイプの人がいます。  比較的多いのがかつては革命を目指していたものの、それが非現実的であると悟って、少しでも社会的正義のために働きたいと思っている人です。こういう人たちは、意識の高い私たちが(左翼用語で「前衛」と言います)、社会的弱者の利益を体現して、いろいろやってあげるという上から目線で人に接する傾向があります。  また、経済的にある程度、余裕がないと活動できないので、あなたが「高学歴富裕層が多く、生活保護バッシングする人がいたり、在日韓国人問題意識も軽い人が多い」と感じるのは当然のことと思います。

’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数

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