更新日:2025年08月28日 15:30
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バリアで日本を守る?参政党・神谷代表のナゾ発言と「オレンジの家」が示す“異常な熱量”/倉山満

 参議院選挙で躍進を遂げた参政党。政策や組織運営には多くの問題が指摘されているが、その組織力は侮れない。SNSを駆使した情報発信、高い党費による意識向上、全国規模での地上戦展開など、従来の政党とは一線を画す手法で支持を拡大している。憲政史研究家の倉山満氏は、その手法を「新興宗教の如き組織力」と評し、政治への不信層の受け皿となっている現実に既成政党は向き合うべきだと警鐘を鳴らす(以下、倉山満氏による寄稿)。

参政党・神谷代表の日本を“バリア”で守る発言

 先の参議院選挙、参政党が躍進して話題になっている。しかし、その幼稚さが既にあらわになっている。
参政党 神谷宗幣代表

7月22日、記者会見で「次期衆院選では40議席程度の獲得を目指す」と話した神谷代表。その時期は未定だが、躍進劇を続けさせるのか既成政党の動きを注視したい 写真/産経新聞社

 投票日のインタビューで、神谷宗幣代表は、「在日米軍にも核にも頼らず、どうやって日本を守るのか」と問われ「バリア」と真顔で答えた。聞いたアナウンサーの声の方が裏返っていた。  また東京選挙区で、最初は泡沫候補だった、さや候補。本名非公開で選挙戦を戦う。いつの間にか「謎の候補」と話題になっていたが、2位当選。当選後に本名や既婚である事実を公開。ただ参政党憲法構想案の第13条第5項には「候補者及び議員の本名、帰化の有無、収支等の情報は公開される。」とある。これでは、さや議員の存在そのものが立憲主義に反する。  もちろん、参政党憲法構想案が日本国の憲法ではないので、違憲にはならない。他の党の候補者や議員が本名その他を公開しなくても構わない。しかし、公党が掲げた条文で、実践しようと思えば即座にできる内容を無視するとは、自分たちが掲げる理想を信じていないと自白しているようなものだ。その条文に違反していたら違憲、その条文が求める精神に反していたら非立憲。現実の憲法の運用でも、合憲だが非立憲はある。参政党は、自分たちのバーチャルな世界の中でも、矛盾をきたしていると気づいた方がいい。

参政党はネタの宝庫だが現実に向き合わねばなるまい


皇室史家。憲政史研究家。1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『噓だらけの日本近世史』が2月28日より発売

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通説を覆す「嘘だらけ」シリーズ日本史編、待望の第三弾。