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普通の会社員だった女性が“吉原で唯一の女王様”に転身したワケ。「本音と建前の社会に違和感を感じて…」

吉原で唯一“Fetish本格派女王様”と呼ばれる女性がいる。みぽりんさん(@11chan_mipopo)だ。「SMが生業」を公言して憚らない。腕を覆う刺青も印象的だ。反面、攻撃性の塊のようなイメージと真逆の、朗らかな人柄で知られる。人生の大半を海外で過ごした彼女が考える、精神的な安らぎとは――。
みぽりんさん

みぽりんさん

刺青を見た父は怒っていたのに…

――海外経験があると伺いましたが、刺青は海外で入れたのでしょうか。 みぽりん:家庭の都合で、海外暮らしが長かったんです。ファーストタトゥーは20代前半に、腕に薔薇と、胸にキリストを彫りました。母は「かっこいい! あなたの身体だから、好きにしなさい」と理解を示してくれたものの、父は怒っていましたね。「何考えてるんだ!」って。でも後年、「俺も入れようかな」と考えを変えたようです(笑)。趣味の悪い絵だけは入れるなと言っていますが。 ――ご家族との関係が良いのが伝わってきますね。海外暮らしが長いと、日本での生活に馴染むまでに時間がかかったのではないですか。 みぽりん:正直、今でも慣れたのかよくわからないんです。「みぽりんは(海外暮らしが長いから)日本人じゃないもんね」みたいに扱われることもあって、少し落ち込むこともあります。一番戸惑うのは、本音と建前の乖離ですね。日本の人は、ときに本音と真逆のことを口にしたりしますよね。当初、あれがよくわかりませんでした。ストレートに言わずに、「察して」というのがいつまでも慣れませんね。私は物の言い方が直裁すぎて、いまだに周囲から煙たがられることも多いです。

日本人に対して不思議に感じる点が

みぽりんさん――日本で生活していて、「あれ、本音と建前が離れているんじゃない?」と思うときは、どんなときでしょう。 みぽりん:私が不思議に感じるのは、日本人は相手の魅力やいいと思った点をストレートな言葉で褒めることが少ないですよね。私は、相手の良いところに気付いたらすぐ褒めることで、愛情を持ってコミュニケーションができるのだと学んできたので、最初は少し驚きました。  もしかすると、日本ではおおっぴらに人を褒めることで、褒めた人が「八方美人」「あの人は誰にでもいい顔をする」と思われやすいからなのかなと感じました。あるいは、褒めてしまうことによって相手を認めることになるのが癪だという思いがあったり、場合によっては自分が劣っているに感じる、恥ずかしい、などの余計なプライドが交差するのかもしれません。
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一般企業で違和感を覚えた出来事
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ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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