更新日:2025年09月26日 15:40
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「文句言うなら辞めろ!」怒鳴り散らす工場長を「匿名で労働基準監督署へ通報した」結果

 会社内で巻き起こる数々のハラスメント行為に対して、以前よりも厳しい目が行き届くようになりつつありますが、それでも、まだまだ職場で苦しんでいる人は少なくありません。  今回は、かなり劣悪な労働環境で仕事に従事していた男性が、意を決して打開したエピソードです。
ヤバすぎる[地方ハラスメント]の実態

画像はイメージです(以下同)

恐怖の命令「崩れかけのプレハブで働け」

 話を聞いた金属加工会社で働く田中さん(仮名・29歳)は、真面目で几帳面な性格。しかし、その誠実さが、上司に逆らわない都合のよいキャラクターとして、工場長の目には映っていたようです。  ある日、「おい田中、旧社屋のプレハブに行って在庫を確認してきてくれ」と、工場長から思わぬ命令が下ったといいます。  その建物は、今にも崩れ落ちそうな老朽化した工場でした。田中さんは身の危険を感じ、「あの建物は危ないです。中に入るのは……」と渋りました。すると、工場長は机を叩きつけるようにして怒鳴り散らしました。 「文句を言うなら、辞めろ!」  その瞬間、田中さんの胸に走ったのは恐怖だけでなく、強い疑問だったといいます。「このままでは、必ず事故が起きる」と感じた田中さんは、黙って従うべきか、立ち向かうべきか、揺れ動きながらも、心に決意を固めていたそうです。

孤立無援の戦いと小さな武器

 工場長の家は町の名士として知られ、誰も逆らうことがありませんでした。田中さんは「もし自分だけが声を上げたら、職場に居場所がなくなるのでは」と不安を抱えていたといいます。 「正直、夜は眠れませんでした。けれど、このまま放置すれば誰かが大けがをする。それだけは避けなければと思ったんです」 作業服姿の男性│検査・点検イメージ そう語る田中さんが手に取った方策は、意外にも毎日の作業日報でした。工場長が命じた危険な作業の指示を、一字一句漏らさず記録し続けたのです。そして、その日報を写真に撮り、匿名で労働基準監督署へ通報したのでした。小さな一歩に見えて、それは大きな波紋を呼ぶ行動でした。
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労基署の抜き打ち調査と工場長の失墜
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愛犬と暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営

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