なぜ「サッカー日本代表のユニフォーム」の購買層が拡大しているのか。日本人サポーターだけじゃない“意外な需要”に迫る
FIFAワールドカップ26の開幕まで7カ月をきり、着々と準備が進められている。森保一監督や選手らは親善試合を戦いながら強化に励んでいるなか、日本サッカー協会とオフィシャルサプライヤーのアディダス ジャパン株式会社は日本代表の新ユニフォームを発表した。今回発表されたユニフォームはもちろんワールドカップ本大会で着用されるもので、優勝を公言する日本代表の一助となる。そこにはどのような思いが込められ、何が変化し、どう売れているのだろうかーー。
新しくなった日本代表のユニフォームは「HORIZON(水平線)」をコンセプトにしており、日本を囲む海と空が交わる水平線を想起させるグラフィックになっている。水平線の先にある明るい未来や希望が広がる“最高の景色”を表現するとともに、日本代表と共に戦うすべての人々の勇気と強い意志を表現しているという。高い壁を乗り越える目標に対して向かっていく挑戦の先に叶えたい夢や未来への希望があり、それを水平線の先に見える景色に見立てている。
また、ゴールキーパー用のユニフォームは、守護神の象徴として知られる阿修羅像からインスピレーションを受けたデザインになっている。
デザイン以外にも変更点はあり、選手のパフォーマンスを向上させるためにさまざまな改良がなされている。たとえば、肩のスリーストライプだがこれまでは熱転写で生地に貼りつけるものだったのだが、今回からは直接生地に編み込んでおり通気性を向上させている。
このようなギアとしての機能向上には、選手たちからのフィードバックが大きく寄与している。その取り組みは日本代表の選手に限った話ではなくグローバルな展開で、提携しているチームや選手らから常に要望をもとに、日々技術革新に向けて取り組んでいるという。
そのなかのひとつとして挙がったのが着心地だったようで、今回は身幅を少し大きくしたという。本来の目的とは異なるが、ビール腹が気になり出したメタボ気味のファンには朗報だろう。少なくとも前回のユニフォームよりは着やすくなるはずだ。
アディダス社は1999年にサッカー日本代表のオフィシャルサプライヤーとなり、ワールドカップが自国開催だった2002年のユニフォーム販売数は60万枚以上に上ったといわれている。ユニフォームの売れ行きにはワールドカップでの成績が大きく関係するといわれている。しかし、昨今は当時とは異なる理由でも売れ始めているらしい。
「ファッション性という観点でもサッカーのユニフォームを選ぶ人が多くなっているので、そういった意味での売上への影響も期待しています」
そのようにアディダス社の担当は話しており、ファンやサポーターへの売れ行きの期待は抱きつつも、これまでとは異なる売れ行きにも注視しているようだ。

11月10日、日本代表の新ユニフォームが発表された
デザインはもとより、機能面にも変更点が
ユニフォームを買う理由が変化しつつある
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スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
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