電車の優先席で酒を飲む迷惑な会社員が、大慌てで頭を下げて高齢者に席を譲るまで「たった一言ですが、効果は絶大でした」
電車や新幹線など、公共交通機関の車内では、さまざまな人が乗り合わせるだけに、お互いに配慮することが重要だ。しかしながら、他人の“マナー違反”が目につくこともあるかもしれない。注意したくもなるが、相手が逆上してしまう可能性もあるため、その判断は難しいところである。
田中和馬さん(仮名)は、夕方の通勤時間帯、ほぼ満員の電車に乗っていた。優先席には、1人のスーツ姿の男性が座っている。彼は片手に缶ビールを持ち、もう片方の手でスマホを耳に当て、大声で通話をしていた。
「会話は周囲に丸聞こえで、他の乗客は明らかに迷惑そうな表情でした」
周囲の乗客が視線を向けても男性は気にする様子もなく、むしろ声はさらに大きくなっていったという。付近には年配の男性が立っている状況で、誰もが“席を譲ってあげてほしい”と思っていた。
しかし、そんな状況が変わったのは、近くに立っていた体格の大きい男性の“一言”がきっかけだった。
「男性は背が高く肩幅も広く、見た目に迫力がありました。彼にそっと近づいていくと、周囲の乗客の視線も自然とその男性に集まりました」
この男性は怒った表情を見せることなく、むしろ落ち着いて冷静に、そして低めの声で「ここ、優先席だぞ」と一言だけ伝えた。
「たった一言ですが、効果は絶大でした。その瞬間、会社員は驚いた表情で固まり、慌てて通話を切り、缶ビールを鞄にしまいました」
ようやく周囲の目線にも気づいたのか、うつむいたまま立ち上がり、軽く頭を下げるような仕草をしてから、目の前に立っていた年配の男性に席を譲った。
「年配の方が座ると、周囲の乗客もほっとして、ようやく落ち着いた雰囲気になりました」
勇気ある一言が、場の空気を大きく変えることがある。
優先席で缶ビールと大声通話

※写真はイメージです。以下同
男性の重たい“一言”
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編集者・ライター・旅行作家。取材や執筆、原稿整理、コンビニへの買い出しから芸能人のゴーストライターまで、メディアまわりの超“何でも屋”です。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』『10ドルの夜景』など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ』シリーズほか多数。X(旧Twitter):@gold_gogogo
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