更新日:2026年03月27日 19:24
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高市政権の「長期」「安定」「中途半端」が見えてくる。増税反対の首相で防衛増税が通る理屈とは/倉山満

“早期解散”や“越年国会”の噂は泡のように消え、政局は静かな均衡へ戻った。しかし、その安定は本物か。ガソリン減税や年収ラインの引き上げという見せ場の裏で、防衛増税や利上げの気配が忍び寄る。短期的な小手先の成果が長期的な政治と経済の行方を曇らせるならば、それは歓迎すべき安定なのか――(以下、憲政史研究家・倉山満氏による寄稿)
高市早苗首相 玉木雄一郎国民民主党代表

12月18日、高市早苗首相と玉木雄一郎国民民主党代表は、「年収の壁」を178万円まで引き上げることで合意。「所得増で好循環を実現するために最終的な判断を下した」と強調したが…… 写真/産経新聞社

「早期解散」「越年国会」「連立離脱」何も起きなかった

 大山鳴動して、鼠一匹出なかった。早期解散だ、会期延長して越年国会だ、果ては日本維新の会の連立離脱だ、と無責任な意見が垂れ流されたが、何も起きなかった。  まず解散。自民党は権力を維持するためなら、やると決めたら如何なる手段を用いてでもやる。だから絶対に無いとは断言できないが、日程的に相当無理があるとは指摘しておいた(12月9日号)。だが常識で考えれば1月に選挙など無理がありすぎる。政界では、解散は遠のいたと見られている。  会期延長にしても、誰も年末年始を返上して国会審議などやりたくなかろう。国会議員は、一日に何件も忘年会新年会を梯子しなければならない。この時期に、選挙区を空けたい議員などいない。  衆議院の定数削減をめぐって、維新が連立離脱をちらつかせてまで実現を迫ったが、審議入りすらできなかった。結果、維新の吉村洋文代表が上京して高市首相と党首会談、一月からの通常国会で成立を目指すことで合意。  この過程で自民党筋からは、「強く言われても、できない話はできない」「そんなに連立離脱を言うなら、他の党と連立を組んでも良い」との声まで聴かれ始めた。

三年後の総裁選を見据えているのではとの観測も


皇室史家。憲政史研究家。1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『噓だらけの日本近世史』が2月28日より発売

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通説を覆す「嘘だらけ」シリーズ日本史編、待望の第三弾。