更新日:2026年01月21日 19:21
エンタメ

プロレス会場貸し出し問題。荒々しいイメージをどう変えるのか/棚橋弘至 vol.58

新日本プロレスの人気プロレスラーにして「100年に一人の逸材」と言わしめ、第11代社長(’23年12月就任)も務める棚橋弘至が、日々の激務のなかでひらめいたビジネス哲学を綴っていく。今回は「プロレスのイメージを変える」ことについて。棚橋社長はいったいどんな結論に至ったのか。(以下、棚橋弘至氏の寄稿)

選手だけのときには気づけなかった「会場使用の裏側」

 プロレスラー生活26年。’26年1月4日の東京ドーム大会で僕は引退します。  たくさんの応援をいただき、ここまで続けることができました。いつまでも闘っていたいという思いもありますが、最後の闘いに向けて、命、燃やします。
トップロープより愛をこめて

棚橋弘至 ©新日本プロレス

 ……という我が新日本プロレスは年間約150試合あり、日本全国を回ります。大きなアリーナ、県の体育館、市の体育館、イベントホールなど、会場の形式はそのときどきでバラバラです。  どの会場が観戦しやすいのか? やはり、後楽園ホールのキャパシティは、どの席からもよく見えます。仙台サンプラザホールのように、すり鉢状になっている会場も、とても良いですね。もっとプロレスを盛り上げていくためには、この会場選びもとても大切です。今回っている九州シリーズも、初めての会場が2か所ありました。  今まで、選手としてはこの会場選びにはノータッチでした。ただ一生懸命、闘うだけでした。  が、社長となり、大変さを痛感したのが、実はこの巡業のコース取りと日程に合わせて、会場を押さえていくことなのです。  移動はできるだけ隣県を回り、選手への負担を減らしたい。しかし、各会場もそれぞれ予定が詰まっており、新日本プロレスが大会を開催したい日に、空いているという保証がない。  そこで、僕が社長になって始めたのは、各会場に着いて、すぐにアリーナや体育館の事務室に行き挨拶をすること。

1976年生まれ。新日本プロレスの第11代社長(’23年12月就任)。’26年1月4日を以て現役を引退。キャッチコピーは「100年に一人の逸材」