高3で、突然「あいうえお」が発声できなくなった…「喉に金属を埋める手術」を受けた34歳女性が“救い”を見つけるまで
深海魚をモチーフにするブランド「Lavca.m」を立ち上げた、深海魚愛好家の田原舞さん(34歳、@MLavca)。テレビやラジオで深海魚愛を語る真の“推し活女子”だが、学生時代は「深海魚が好き」とは言えなかったと振り返る。また高校3年生のときに発声障害を発症し、彼女の世界は暗転した。「死にたい」――そう思い詰めるほど悩んだ女性が自身の“好き”を仕事にするまでの軌跡を追った。
――深海魚が好きになったきっかけを教えてください。
田原舞:小学校高学年のとき、テレビ番組で深海魚を取り上げていたんです。簡単にいえば、ラブカに一目惚れをしたんです。当時、水族館はありましたが、少なくとも身近に深海魚をじっくり見られる施設を私は知りませんでした。そこで、図鑑を購入して、繰り返し読んでいましたね。
――ブランド名にもなっているラブカの魅力は、どんなところですか。
田原舞:サメなのにサメらしからぬフォルムをしていて、愛らしいと思ったんです。ニコッと笑っているかのようなお顔にも愛着を感じました。また、目は光が当たると緑色の宝石のように光り、それも魅力的でした。ラブカの歯は三叉になっていて、これは現世ではラブカだけの特徴なのだそうです。古生物を感じさせるそんなチャームポイントにも、惹かれました。
――SNSを拝見していると、田原さんは深海魚を文字通り「味わって」いますよね。
田原舞:そうですね。最初のうちは図鑑で読んで、大人になって水族館に入り浸って……という感じでしたが、ブランド立ち上げ以降、漁師さんや知り合いから深海魚を譲っていただくようになり、食べることにも挑戦し始めました。
――率直に聞きますが、美味しいんですか?
田原舞:種類にもよりますが、美味しい種類は本当に感動するくらい美味しいです。トウヨウカマスの塩焼きは、あまりの美味しさに感激しました。また、ラブカはやはり美味しいですね。基本的に、深海魚は水圧に負けないように身体に水分もしくは油分を蓄えています。水分を蓄えているタイプの魚は味がいまいちであることが多く、油分タイプは美味しいことが多いと思います。

田原舞さん
図鑑を読み耽った少女時代
観賞から「実食」のステージへ

深海魚への愛は海のように深い
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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