更新日:2026年10月01日 16:22
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言論の自由は、自分が嫌いな奴が嫌なことを言う権利を守ってこそ、言論の自由である/倉山満

 東京大学五月祭での参政党・神谷宗幣代表の講演が、会場前での座り込みや「差別的発言の撤回」を求める抗議に続き、午前に届いた爆破予告を受けて中止となり、大学は安全確認のため同日の全企画を取りやめた。
参政党・神谷宗幣代表

東京大学学園祭「五月祭」で政治系サークル「右合の衆」が企画した、参政党・神谷宗幣代表の講演会。当日は抗議活動が行われたほか、爆破予告の影響で講演および16日の全企画が中止となった

 抗議と企画自体に賛否が拡大する中、著書『参政党のヒミツ』の著者で憲政史研究家の倉山満氏は「神谷氏が『トホホ』な言動の人だからと、その発言の機会を奪って良いのか。議論もせずに行動を起こしたら、単なる暴力だ」と指摘する(以下、倉山氏寄稿)。

言論の自由は嫌いな奴が嫌なことを言う権利を守ってこそ

 言論の自由は、自分が嫌いな奴が嫌なことを言う権利を守ってこそ、言論の自由である。好きな奴が好きなことを言う権利だけ守っても、権利を守ったことにはならない。  法格言に「貴方のその意見には命懸けで反対する。しかし、貴方がそれを言う権利は命懸けで守る」とあるが、本当にやる奴は滅多にいない。  珍しい例外が門(かど)寛子自民党衆議院議員である。中核派の学生に説教したら、国会前で議員辞職を求めるデモをされた。しかし、「私はそのデモをする権利を政治家として守らねばならないと心得ております」と宣言した。家族も含め命にかかわる脅迫をされたにも拘わらず。立派だ。  かくいう私も、皇室に関して発言していたら殺害予告が来た身なので、  他人事ではなく同情する。社会に向かってモノを言うのは、命懸けだ。

1993年、ハマコー言いたい放題の講演


憲政史研究家。1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。トランプ再来で揺れる世界を見通すための新章を追加したベストセラー『増補版 嘘だらけの日米近現代史』(扶桑社新書)が発売中

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