新日本プロレス社長・棚橋弘至がテレビ朝日グループの社長ズラリ20人を前に、真っ先に挙手して放った“まさかの質問”とは
新日本プロレスの人気プロレスラーにして「100年に一人の逸材」と言わしめ、プロレスラーを引退したばかりの第11代社長(’23年12月就任)棚橋弘至が、日々の激務のなかでひらめいたビジネス哲学を綴っていく。今回は「責任と義務」について。棚橋社長はいったいどんな結論に至ったのか。(以下、棚橋弘至氏の寄稿)
某日、六本木のEXタワーへ。テレビ朝日グループの社長が集まる勉強会に参加してきました。
テーマは「取締役の責任と義務」、そして「ガバナンス」。「タイトルマッチの責任と義務」は、リング上で26年間叩き込まれてきました。
しかしながら、会議室で「取締役の責任と義務」となると、この機にあらためて確認しておく必要があります。学生のとき以上の集中力を発揮してきました。

会場を見渡すと、そこには20人のテレビ朝日グループの社長──。
これから仕事でご一緒する可能性もあります。いつも通りハキハキと元気よく、皆さんと名刺交換をさせていただきました。
もちろん、棚橋メソッド「名刺交換だけでは終わらせず、必ず少し会話をする」もバッチリ!
新日本プロレスは先月末、ブシロードグループを離れ、テレビ朝日グループの一員として新しいスタートを切ったばかり。
だからこそ、今日という日は特別で、改めて気持ちが引き締まりました。
こうした気持ちで臨んだ勉強会。心の中は、決して受け身ではなく、むしろ攻めの気持ちでいっぱいでした。
「学ばせてもらう」んじゃなくて、「学んで、新日本を大きくしてやるんだ」という前のめりで。
講演後、質疑応答の時間がありました。「何か質問はございますか?」と司会の方が言われたので、一番にスッと手を挙げましたね。「“D&O保険”のDとOは何の頭文字ですか?」と。
その答えはというと、“Directors(取締役)”&“Officers(執行役員)”でした。
……ええ、硬い空気が一気に和みました。こうして、何でも口火を切るのは得意ですからね(笑)。

思えば、若手、チャンピオン、エース、そして社長。肩書は変わっても、根っこにあるのは同じ思い。
新日本プロレスを、もっと大きく、もっと面白くしたい。この一心です。
ガバナンスという言葉、最初は少し身構えました。でも今ならわかります。
これは会社を守るため最低限、必要なもの。
プロレスでいうところの受け身ですね。
何度も繰り返し、身につけるからこそ、大きな仕事にも、新たな挑戦にも、自信を持って向かっていける。
テレビ朝日グループという新しい大舞台。
ここで学んだことは全部、新日本プロレスをもっと強く、もっと面白くするための武器にします。
守りのガバナンスと、攻めの情熱。
初期装備の武器と防具を身につけた社長「棚橋の冒険」。はじまりの村から、レベル100まで、ちょっくら行ってきます……!
1976年生まれ。新日本プロレスの第11代社長(’23年12月就任)。’26年1月4日を以て現役を引退。キャッチコピーは「100年に一人の逸材」
vol.79 プロレスとも通づる、社長としての「責任と義務」とは?

棚橋弘至 ©新日本プロレス

勉強会後、北海道へ。各地で【G1 CLIMAX 36】開催中です ©新日本プロレス
今週のオレ社訓 ~This Week’s LESSON~
ガバナンスとは、プロレスでの受け身。守りと攻めの情熱で進むべし <文/棚橋弘至 写真/©新日本プロレス>1976年生まれ。新日本プロレスの第11代社長(’23年12月就任)。’26年1月4日を以て現役を引退。キャッチコピーは「100年に一人の逸材」
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