セルフなのに「ちゃんと注文を取りにこい!」と激怒する年配客も…。飲食店の“タブレットオーダー”に対する「店と客のホンネ」/飲食店で人手が足りない店は何割くらいなのか調べてみた
スーパーのセルフレジに、ガソリンスタンドのセルフ給油、病院の自動精算機。気がつけば、昔はお店や窓口の人がやってくれていたことを、自分の手でする場面がずいぶん増えました。飲食店も同じで、席に着くとテーブルにタブレットやQRコードが置いてある。そんなお店も、すっかり当たり前になりました。最初はとまどっても、慣れてしまえば「こっちのほうが楽かも」と思えてくるから不思議です。

総務省の「通信利用動向調査」(2025年)によると、スマートフォンを持っている世帯は91.8%です。また、日本政府観光局(JNTO)によると、2025年に日本を訪れた外国人は4268万3600人で、これまででいちばん多くなりました。言葉が通じなくても、スマホやタブレットで注文できるお店は、これからも増えていきそうです。
今回ご紹介するのは、過去に大きな反響を呼んだ人気記事から、タブレットやスマホで注文するしくみについて、お店の人とお客さんの本音を集めた記事です。「ちゃんと注文を取りに来い」と怒る年配のお客さんの話も出てきます。
記事の後半では、飲食店の人手不足と、年代によるインターネットの使い方の違いを調べてみました。
* * *
コロナ禍で三密や接触を回避するため、さまざまなソリューションが生まれ、気がつけば我々の生活になくてはならないものになったり、あって当たり前の存在になったりしたものは多い。その1つが飲食店におけるタブレット端末を使った注文だ。
「人手不足を背景に、2018年くらいからチェーン店を中心にタブレット端末によるオーダーが導入され始めました。ただ、当初は操作方法が分かりづらかったり、アプリの不具合が頻発するなど、評価はわかれましたね。しかし、ご存じのようにコロナ禍でできるだけ接触しないことが求められ、タブレットや客のスマホを使ったオーダーシステムが広まりました。
さらにスマホやタブレット端末によるオーダーシステムはPOSシステムと連動できるので売上の管理だけでなく、在庫管理や材料発注にまで一括で管理することができるため、急速に広まっていったのです」(飲食店向けコンサルタント)
チェーン系の飲食店ではメニューの注文状況から仕入れを管理することで、フードロスの削減にも繋げるなど、スマホやタブレット端末によるオーダーシステムは、今やなくてはならない存在になったのだ。

2019年にタブレット端末によるオーダーシステムを導入した回転寿司チェーンの元店長は、導入当初の苦い思い出を話してくれた。
「導入したタブレットがポンコツで、すぐに固まったり反応がよくなかったりで、従業員の呼び出しボタンを何度押されたことか。私がいたのは都内の繁華街で、22時過ぎからは1軒目で飲んで出来上がったお客さんが多かったんです。酔っ払ってるからうまく操作できなくて直接注文や逆ギレして怒鳴られることなんて、ほぼ毎日。みんな疲れ切ってましたね(苦笑)。でも、タブレットがしっかり機能するようになってからは従業員の負担も減って、大助かりです」
この店長曰く「何事も最初は大変ですからね」というが、雨降って地固まる、改良を重ねた結果が今日に至るわけである。

他の飲食関係者に聞いても、タブレット端末によるオーダーシステムは概ね好評だ。いくつか声を紹介しよう。
「注文で呼びつけられないから、バイトのコたちは料理を運んだりドリンクを作る作業に時間が割けるようになった。バイト2人分くらいの働きはしてくれているよ」(ファミレス店長)
「明らかに注文ミスが減った。よくあったのが『こっち頼んだんだよ、そんなん頼んでねぇよ!』って、絶対に言い間違ってるのに逆ギレする人。タブレットでオーダーしたら、どちらが間違えているかハッキリしますからね。まぁ、自分がミスしてたとしても逆ギレするひともいるんですが(苦笑)」(チェーン系居酒屋 従業員)

「私の店は浅草の近くなんですが、外国人の方がものすごく増えたんです。これまでは言葉の壁もあって意思疎通がうまくできず、外国人の方も注文が難しかった。でも、英語メニューを導入してスマホでオーダーできるようにしたら、すごく好評で、売上も増えましたね。やっぱり人ってわからないと注文しないんですよ」(チェーン系寿司店 店長)
どうやら飲食業界にとって、スマホやタブレット端末によるオーダーシステムはまさに福音のようだ。

※この画像は生成AIによるイメージです
導入当初はトラブルの連続で仕事量が増加!?

※この画像は生成AIによるイメージです
飲食関係者からは高評価

※この画像は生成AIによるイメージです

※この画像は生成AIによるイメージです
グルメ、カルチャー、ギャンブルまで、面白いと思ったらとことん突っ走って取材するフットワークの軽さが売り。業界紙、週刊誌を経て、気がつけば今に至る40代ライター
記事一覧へ
記事一覧へ
【関連キーワードから記事を探す】
深夜の新幹線で大騒ぎする酔客。突然「ゴポッ!」20代女性が目撃した“まさかの末路”
初心者マークの車に“あおり運転”してきたスポーツカーがガードレールに衝突、警察のお世話になるまで…/初心者マークの車に周りはどう走るべきか調べてみた
新幹線でイチャつき、動画撮影まで始めたカップル。状況が一変した“酔った中年男性の一言”
ラーメン屋で30分以上待たされたのに…“返金を拒否する”女性店員。店長に直談判したら「返金しなかった理由」が明らかに/ラーメン店の市場は10年でどれくらい増えたのか調べてみた
「図々しいな、無理だよ」新幹線で荷物棚を占領する男性に下った天罰。その後、乗客に頭を下げて荷物を移動させたワケ/Xを使っている人は何割くらいいるのか調べてみた
初心者マークの車に“あおり運転”してきたスポーツカーがガードレールに衝突、警察のお世話になるまで…/初心者マークの車に周りはどう走るべきか調べてみた
ラーメン屋で30分以上待たされたのに…“返金を拒否する”女性店員。店長に直談判したら「返金しなかった理由」が明らかに/ラーメン店の市場は10年でどれくらい増えたのか調べてみた
「図々しいな、無理だよ」新幹線で荷物棚を占領する男性に下った天罰。その後、乗客に頭を下げて荷物を移動させたワケ/Xを使っている人は何割くらいいるのか調べてみた
「ワシがルールだ!」アパートに住む70代迷惑住人に“20代の女性大家”が言い放った「会心の一言」/孤独を感じている人は何歳代にいちばん多いのか調べてみた
「そんなんじゃ聞こえねえよ」“女性受付にだけ”威圧的な50代男性。強めの口調で一喝され、病院を出禁になるまで/カスハラ相談があった企業はこの3年でどれくらい増えたのか調べてみた
初心者マークの車に“あおり運転”してきたスポーツカーがガードレールに衝突、警察のお世話になるまで…/初心者マークの車に周りはどう走るべきか調べてみた
ラーメン屋で30分以上待たされたのに…“返金を拒否する”女性店員。店長に直談判したら「返金しなかった理由」が明らかに/ラーメン店の市場は10年でどれくらい増えたのか調べてみた
「図々しいな、無理だよ」新幹線で荷物棚を占領する男性に下った天罰。その後、乗客に頭を下げて荷物を移動させたワケ/Xを使っている人は何割くらいいるのか調べてみた
「ワシがルールだ!」アパートに住む70代迷惑住人に“20代の女性大家”が言い放った「会心の一言」/孤独を感じている人は何歳代にいちばん多いのか調べてみた
「そんなんじゃ聞こえねえよ」“女性受付にだけ”威圧的な50代男性。強めの口調で一喝され、病院を出禁になるまで/カスハラ相談があった企業はこの3年でどれくらい増えたのか調べてみた
この記者は、他にもこんな記事を書いています






















