「借金を返さない」ならギリシャはもうジ・エンド!【現役金融マン・ぐっちー氏】
◆マネーな人々 今週の銭格言
【選者】現役金融マン ぐっちーさん
止まらないギリシャの財政悪化。「ユーロ離脱」なども囁かれるが、当のギリシャにそのつもりはないという。再選挙の結果によっては破綻も免れない? 今まさに、欧州危機への最後の審判が下されようとしている!!
◆「借金を返さない」と言い続けるのであれば……【後編】
⇒【前編】はこちら https://nikkan-spa.jp/226194
ドイツ「ギリシャ救済の必要なし」 欧州危機への最後の審判が下される
6月17日のギリシャの再選挙が迫ってきています。最初の選挙で急進左派と言われる連中が相当の票をとってしまい、従来のパパデモス首相たちは彼らと連立を組むしかなかった。
そんな彼らの政策はカネを返さない、ユーロにはとどまる、そして、もっとカネを貸せ、というもの。こんな状態ではまとまるはずもなく、再選挙になりました。これがギリシャの現状で、このとんでもない急進左派が第一党になりそうな勢いです……。これはギリシャ人全体が同じ考え方、つまりユーロ離脱もしない、借金は返さない、もっとカネを貸してギリシャ経済の成長を手助けするのがユーロの義務、そう宣言しているのと等しい。
こういう人が仕事の相手だったらみなさんならどうしますか?
「では、やめていただこう」となるでしょう。ギリシャのユーロ離脱は小誌で私が書いてきたように市場では既に織り込み済み。“Grexit”(Greece「ギリシャ」+Exit「出口」)といった新しい単語まで出来上がりました。現在ギリシャでは預金がどんどん取り崩されていて、それをECBが供給しているわけです。従って、近いうちにECBがもうこれ以上君たちにはカネを渡さない(借金を返さない、と言っている以上、これまでのEU・IMFとの救済案も白紙に戻すしかありませんからね)ということになるでしょうからその時点でジ・エンド。
現実的に新しい通貨が発行されてもこの状況なら二束三文。物々交換の世界まで想像され、これぞまさに『オリンポスの悲劇』です。
【今週の数字】
ギリシャの株価
511.29ユーロ(5/30現在)
アテネ総合指数が大幅続落。5月頭に’92年11月以来ほぼ20年ぶりに安値をつけた。政局への不安、債務問題解決など経済立て直しが遠のくとの見方から、売りが膨らみ歯止めがかからない状態だ
【選者】現役金融マン ぐっちーさん
ウォール街で20年生きてきたノウハウをブログに執筆し、いち早くサブプライムローン問題に警鐘を鳴らしていたアルファブロガー。金融と経済を中心としたオピニオンブログ「THE GUCCI POST」(http://guccipost.jp/)を主宰している
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