現代病肩こりが引き起こされるメカニズムとは?
―[肩こりよ、サラバ!]―
ほとんどの人が抱える現代病肩こりが引き起こされるメカニズムとは?(2)
寝方も重要! その理由
まず、マッサージや整体などで肩こりの撃退を考える人は多いが、実は枕ひとつで治癒できる可能性も。酒井氏は、枕選びの重要性についてこう説く。
「枕選びは非常に重要。高めの枕は頭が高い位置に固定されてしまい、寝ている間に首の筋肉が緊張しっぱなしになり、ストレートネックの原因にもなる。中には『横になったときに頭が高い位置にあったほうが楽』と感じる人も多いようですが、肩こりがある人は極力低い枕にするか、もしくは枕なしで眠るというのが効果的。その際は、低いクッションを2つ並べて、間に頭を置くようにすると頭が固定されて眠りやすい」
枕なしで眠るのは慣れない人には抵抗があるかもしれないが、実際この方法で肩こりを撃退した人は多いという。しかし、一概に枕なしで眠ればいいかというとそういうわけでもないらしい。「人によっては枕なしで眠ると肩こりを悪化させる危険性も」と語るのは、ジムトレーナーの足立光氏。
「枕なしの場合、肩幅が広い男性は寝返りなどを打って横になった際に頭が下垂状態になり、頭痛を引き起こすこともあります。とはいえ、ふかふかの枕も首から肩の筋肉(僧帽筋)に負担がかかってしまう。なので、頸椎の部分に重心を置いた状態の枕がもっともいい。まず、枕なしは体質に合わないと感じる人は、手持ちのバスタオルなどを丸めて頭の付け根に置くようにして眠ると楽になりますよ」
寝方ひとつであの肩こりの苦痛から解放されると思えば、これを試さない手はない。要実践!
人間の頭を支える役割を果たす頸椎。枕が合わないと、この頸椎が頭をうまく支えられず、
その重みが僧帽筋(背中の筋肉)にかかって、首や背中に負担がかかりすぎてしまう。これが悪化すると肩こりを引き起こすことになる
●枕は横に2つ置き!
低いクッションを2つ置き、その間に頭を挟み込むようにして眠ると、頭の位置を固定しながら首の筋肉をリラックスさせられる
●違和感があればタオルでも
枕なしが合わないならタオルを棒状にして、首と布団の間に挟み込む。
寝返りを打っても安定するので、頸椎を痛める心配はなし
【酒井慎太郎氏】
さかいクリニックグループ代表。柔道整復師。メディア出演なども多く、著書は『肩こり・首痛は99%完治する』(幻冬舎)など多数
【足立 光氏】
「六本木ボディプラント」代表。格闘技道場やフィットネスジムでトレーナーとして指導。
一方でダイエットのカウンセラーとしても活躍
― 肩こりよ、サラバ!【2】 ― 【関連キーワードから記事を探す】
ハッシュタグ