103歳の世界記録保持者を目撃。マスターズ大会のスゴさ
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◆最高齢は103歳!の世界記録保持者
10月5・6日に京都の西京極陸上競技場とアクアリーナで行われた国際ゴールドマスターズ京都大会。競技は陸上と水泳で、陸上の参加者866名、うち海外から86名。水泳は743名、うち海外から29名。全参加者中最高齢は103歳の宮崎秀吉さんで、M100(100~104歳男子)クラス100mの世界記録保持者(29秒83)である。走る姿や、リクエストにこたえてボルトのポーズを取る姿などを見ても、とても103歳には見えない。これだけ矍鑠(かくしゃく)としていられるのなら、103歳まで長生きするのも悪くない。
◆女性だって負けてはいない!世界新記録を出した90歳
女性の最高齢は90歳の守田満さん。今大会で100m(23秒15)と200m(55秒90)の、2種目で世界新記録を出した。77歳の中野陽子さんも、W75クラス5000mで世界新記録(24分03秒90)。なんと守田さんや中野さんは70歳ぐらいから、宮崎さんに至っては陸上を始めたのは90歳を過ぎてからというのだ。確かに、高齢になればなるほどスポーツを続けている人も、競技会に参加する人も少なくなってくる。それだけ、地道な努力を続ければ、記録やメダルや表彰状などのチャンスは増えてくるのだ。
◆ホントにマスターズ!? まだまだ本気の40代
マスターズ大会の参加資格は大会によって違い、京都大会では45歳以上となっていた。マスターズでは順位を競い合うのは、5歳ごとに区切られた同年代の相手。45~49歳男性ならM45クラス、60~64歳女性ならW60クラスというように分かれている。その中では若いM45、W45などのクラスのレースを見てみると、これがマスターズ!? 普通の競技会でしょう!? というほど皆若く、本気なのだ。その鍛え抜かれた筋肉に流れる汗、競技の後の充実した表情を見れば、いくつになっても鍛えなきゃなあ、と思えてくる。いくつものマスターズ大会で合計100個を超えるメダルをもらったという男性は「クラスが上がる時がメダルの狙い目。あちこちで同じ人たちに会うから、顔ぶれを見ればメダルが取れるかどうかわかってしまうけどね」と笑う。
◆鍛えて、競って、交わって
国際的なマスターズ競技会には国内の全ての県から、そしていろいろな国から外国人選手もやって来る。あちこちの大会で出会い、「またお会いしましたね」と声を掛け合う人々、お互い言葉は片言でも、励まし合い、笑い合う外国人選手との交流がある。「この前は香港だった。次はパリ」と国際大会を渡り歩く人も多い。長~い人生を健康に楽しく生きていくために、あなたも何か始めませんか。
<取材・文・撮影/NANO編集部>
海外サッカーやメジャーリーグのみならず、自転車やテニス、はたまたマラソン大会まで、国内外のスポーツマーケティングに幅広く精通しているクリエイティブ集団
先日タレントの武井壮がブラジル・ポルトアレグレで開催された世界マスターズ陸上で銅メダルを獲得し話題を呼んだが、中高年のためのスポーツ競技会“マスターズ”が元気だ。日本は世界でも有数の高齢化社会、どうせ長生きをするなら死ぬまで元気に楽しく過ごしたい。若い頃から好きだったことを続けるもよし、新しい趣味を見つけるもよし。マスターズ大会で若さ爆発のアスリートたちを見てみよう。
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