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SKE48松井玲奈、卒業を発表で“ぼっち”での戦いが始まる――【卒業発表コメント掲載】

 6月10日、SKE48の松井玲奈が『AKB48のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)に緊急生出演し、自身の卒業を発表した。

 放送前には緊急記者会見が開かれたが、すでに目頭を熱くし、涙を止める仕草を見せていた松井。そして、ついに始まった生放送でいまの心境を語った。

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「とても緊張しているのでうまく伝えていければと思っているのですが、私は8月いっぱいでSKE48を卒業することになりました。8月末には名古屋でライブをすることを企画してくださったりとか、現在発表されている握手会以外でもできるだけ多くの方に会えるように考えて下さっています。

そもそもいつ頃から卒業を考えていたのかというのをキチンとお話しなきゃなと思っています。

はっきり意識したのは覚えてないんですけど、2年くらい前なのかな。それは卒業したいというよりはもうそろそろかなと自分のなかで感じるようになって。スタッフさんと話すなかで具体的に話が進むようになったのはこの一年くらいだったので、その間も仕事やファンの方に卒業しないんですかと聞かれることもあったんですけど、はっきりと卒業しないですよとは言わないできたんです。

それは嘘をつきたくないって思いがあって、はっきりとは答えを言わないようにしていました、今日こうしてオールナイトニッポンで時間をいただくことできて、なおかつちゃんと卒業までの日程が決まったので皆さんにお伝えしました。

タイミングとしても総選挙も終わって、『SKE48がいっぱいランクインしてどうしていまなんだろう』って思う人もいると思うんですけど、選挙に出なかったことが卒業に繫がっていたとか、SKE48のメンバーがたくさんランクインして安心したからと言うわけではなくないんです。

もともと私自身がSKE48に入ったのは役者さんになりたくて、毎日たくさんステージに立てて、そのなかで歌をうたって表現することがプラスになると感じたのでSKE48に入って、いっぱいステージに立って自分のやりたいことに繋げたいなって思って活動していました。

そんななかで自分が本当にやりたいお芝居の道に進みたい気持ちが強くなって。それをするにはSKEに居ながらやるっていうのは不可能ではないんですけど、SKEにいて感じられる感情もあったけど、それ以外の気持ちを私はあまり知らない。

例えば、同世代のコがどういうときに楽しいと感じるのかとか嬉しいと思うのか楽しいと思うのか。そういう気持ちをもっと自分自身、ひとりの松井玲奈として、もっと知っていきたいなって思ったとき、グループから離れたほうがいいのかなって思いました。

あとは自分がしてきた活動を振り返って本当にいろいろ経験させてもらって、自分のなかにはSKE48としてやり残したことは無くなった、やりきったなっていうのがあって次のステップに進まなきゃならないのかなって気持ちが芽生えてきたっていうのもあります。

あともうひとつ大きなことで言うと後輩のことを考えていて、選挙でみんながランクインしたのが嬉しかったのは本当です。でも、そこからみんながどうしていくのかなと思ったときに、自分がこのままみんなのなかにいると先輩のいる安心感がきっとあって。私もそういう気持ちがあったからそこに甘えてしまうこともあるんじゃないかなって思うんです。後輩にもっともっと成長してほしいし、自分たちでいろんなことを考えてSKEってグループを作ってほしいから、自分たちがスタッフさんやファンの皆さんと作ってきたように、いまいるメンバーももっともっとSKE48を盛り上げてほしいという気持ち、私がひとつ抜けたときにみんながどうしていくのかを見てみたいなと思って卒業しようと決断しました。

ひとつの気持ちだけでなくて、いろんなときに感じた気持ちが全部合わさってこういう結論に至ったというのがみなさんに伝わればいいなって思います。本来なら劇場とか皆さんのまえで話すのがいいと思うんですが、それよりも今日こうして2時間いただいて、少しでもみなさんに伝わるようにこの貴重な時間で与えていただくことができたので今日ここにいます」

 松井玲奈は先の『第7回選抜総選挙』にも不出馬をしており、前々より卒業が噂されていた。本人がもともと女優業を希望していたこと、彼女が7月に24歳の誕生日を迎えることともあり、いつ卒業を発表してもおかしくはないという空気もあるなかでの卒業発表となった。

 松井は’08年にSKE48の第1期メンバーとして加入。現在でこそW松井と呼ばれ、松井珠理奈と同グループを代表する存在となったが、最初は並び順も後列の目立たない位置にいたメンバーだった。この時期のことを彼女は度々「この位置にいる危機感があった」と話しており、当時から上を目指す向上心が強かったことを伺わせている。

 彼女の向上心の高さは週刊SPA!も度々感じることがあり、『第2回選抜総選挙』では、「1番が取りたいんじゃない、お前が1番になれって言われる素敵な人になりたいと思います」と涙ながらに語り、当時まだ知名度の低かったSKE48の成長の可能性を示してくれていた。

 同年7月に開催された『SKE48 リクエストアワーセットリストベスト30 2010~神曲はどれだ?~』では、自身のソロ曲『枯葉のステーション』が1位を獲得。演出として、ステージではなく会場後方の扉から登場。喜びの涙があふれすぎたために、お世辞にもウマいとは言えない生歌を披露し、「人生で初めて一番をもらうことができ、それがSKE48の一番の幸せです」と号泣。翌年の『第3回選抜総選挙』では、グループ内での最上位(10位)となり、松井珠理奈を抜き、グループで一番の人気を誇るメンバーとしてもSKE48を支えてきた。

 当初は、ぼっち(ひとりでいることが好きな人)と言われ、孤高の人として扱われることの多かった彼女だが、この頃から後輩メンバーやSKE48全体を意識した発言が目立つようになり、どうすればSKE48がもっと有名になるか試行錯誤の日々を続けていた。エースでありながら実は全体のリーダー的な部分も兼ねてきた彼女。本来の性格で言えばリーダー的な立場は苦手なタイプではあったと思われるが彼女は全体を思い、今日まで活動を続けてきたのかもしれない。

 SKE48自体が多くの人気メンバーの卒業を繰り返してきた歴史を持ち、彼女は自分の夢だけに思いを注ぎきれなかった部分もあるのだろう。ただ後輩に自分に頼らず成長してほしい。「大量ランクインに安心したわけじゃない」と語った彼女だが、信じられる後輩・期待できる後輩が増えたというのも心のどこかにあるのだろう。

 そして、いよいよ現実としての卒業を決めた。松井玲奈は先の選抜総選挙不出馬時に「順位がつかない場所で自分との勝負をしたい」と思いを語っている。

 彼女は今後、松井玲奈個人として戦うとともに、元SKE48として勝負することなる。自分が別のフィールドで頑張ることで、暗に残るメンバーのための道を切り開こうとしているのではないだろうか。

 彼女のこれから始まる新しい戦いにも注目していきたい。

終わった後の会見では晴れやかな笑顔もみせた

取材・文・撮影/ヤスオ 写真提供/ニッポン放送(ラジオ放送時)




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