野球部、卓球部、剣道部経験者には薄毛が多い!? 知られざるAGAの真実に迫る
30代に入り、ちょっと頭髪の状態が気になりだし始めた人のなかには、かつて学生時代に野球部だった人はいないだろうか?
AGAヘアクリニックが、薄毛の自覚がある人とそうでない人で、それぞれ中高時代に所属していた部活の割合を出したところ、薄毛の割合が高かったのが野球部と卓球部、そして微差ながら剣道部、水泳部となり、文化系と帰宅部は総じて薄毛の割合が低いという結果になったという(2016年9月に全国の20代、30代、40代の男性600名に実施)。
AGAヘアクリニック院長の水島豪太氏に、イマドキのAGA研究と治療について聞いてみた。
――そもそもAGA(エージーエー)とは?
AGAとは「Androgenetic Alopecia」の略称で「男性型脱毛症」のことを指します。成人男性に多くみられる脱毛症で、前頭部の髪の生え際の後退や頭頂部の髪のボリュームダウンなどが主な症状です。日本では、AGAの人口は1200万人以上とも言われており、抜け毛や薄毛に悩む人は2000万人以上とも言われています。欧米は50%、アジアの他国では20%ですが、日本の男性は約30%の発症率と言われており、ほとんどがこのAGAだと言われています。
――AGAを発症するとどうなる?
症状の現れには個人差がありますが、進行が早い人では10歳代から前頭部/頭頂部の薄毛が徐々に進み始めます。40歳代には側頭部と後頭部を除いて頭髪が消失してしまうこともあります。当院には20歳から70歳まで、幅広い年代の人が薄毛の相談で訪れていますが、なかでも30歳前後で、AGAとしては中等症の患者様が一番多く訪れますね。
――そういった人たちに共通する薄毛の原因は?
現在、AGAの原因として考えられているのが、男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」の関与です。これは男性ホルモンの一種である「テストステロン」が「5α-リダクターゼ」という酵素と結びつくことで変換され作られるもの。このDHTは、髭や胸毛を濃くする作用を持つのですが、前頭部や頭頂部では髪が細くなるように作用することでヘアサイクルを乱してしまう結果、髪が薄くなってしまうのです。特に男性ホルモンレセプターがDHTと結びつきやすくなるように変異した遺伝子を受け継いでいる人は、毛母細胞がよりDHTの影響を受けやすくなり、AGAが発症しやすいという報告もあります。野球部のAGAの割合が高かったのは、調査の結果1つの傾向が示されただけですので、一概に野球部だからAGAになりやすいとは言えません(笑)。
――AGAと生活習慣に関係はあるのか?
直接的ではないにせよ、AGAの発症・進行に影響があると考えられている生活環境や習慣はいくつかあります。例えばバランスを欠いた食生活は髪にはよくありません。特にビタミンや亜鉛は髪の成長に必要です。また睡眠も重要です。毛髪の成長に作用する成長ホルモンは、入眠後2~3時間をピークに睡眠中に分泌されますが、睡眠不足や睡眠時間の乱れは成長ホルモンの分泌が低下し、結果として毛髪に悪影響を与える可能性があります。睡眠の質も大切です。あとは過度なストレスにより自律神経やホルモンのバランスが崩れ、毛髪の成長を妨げる恐れもあるでしょう。こうした生活環境や生活習慣の乱れは、いずれも頭皮の血行、栄養分の補給、ホルモンバランスに関わるものです。
――AGAの治療は目安として、どの程度で効果を実感できるのか?
AGA治療の効果が出るまでの期間は、ケースバイケースの側面が大きく、施す治療の内容や患者様の体質などで変わってきます。ただ学術論文などでは、AGA治療の効果検証として実施前と24週間後の状態を比較することが多く、治療の効果が出るまでの期間として「半年」、薬によっては「1年」が1つの目安になっていると言えます。治療薬の反応は、「若い人のほうがいい」、「前頭部よりも頭頂部のほうがいい」といった傾向が一般的・経験則的に知られているので、早い人では3か月程度で効果が見られることも多々あります。いずれにしろ、諸条件によっても治療効果が現れてくるまでの期間は変化するものと考えられます。まずは薄毛に悩んでいらっしゃるようでしたら一度、当院にご相談にだけでもいらしてください。アプリなどを駆使した無料のオンライン診察も行っているので、忙しい方や人の目が気になる方にはオススメです。
野球部だったかどうかにかかわらず、少しでも薄毛が気になるなら、まずは一度相談したほうがいいだろう。きちんとした治療をすれば、効果を実感できるはずだ。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
●AGAヘアクリニック
提供/AGAヘアクリニック
この結果から1つ言えるのは、野球部と剣道部は「頭に何かかぶる系のスポーツ」だったということ。もしかして薄毛の要因は帽子などをかぶって擦れた結果、髪が弱ってしまったからなのか? そこで調査を実施した
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ