山北「“声優とアイドルを両立する”というコンセプトで’12年に結成して、活動9年目になります！」 芹澤「とはいえ最初の頃は、声優の現場では『アイドルのコでしょ……？』って言われて、逆にアイドルの現場では『声優の人たちだよね……？』って、どっちでも認めてもらえない感じが辛かったよね」 若井「そうそう。秋葉原の路上でチラシを配っても、ライブのお客さんは数人だけとか、握手会は5人だけなんて時代もありました」 久保田「初期は毎週月曜夜に定期公演をやってたんですけど、毎回新しい振り付けを覚えなきゃいけなくて。大学の昼休みに人けのない校舎の女子トイレでダンス練習してました。イヤホンは片方外して、誰か来ないかびくびくでした（笑）」 茜屋「私はその頃受験生で、毎週地元の秋田と東京を行き来して、受験も芸能活動もわからないことが多くて、メンタル的にきつかったです」 　そんな下積み時代を経て、活動3年目の’14年に転機が訪れる。子どもたちに大人気のアーケードゲームが原作のTVアニメ『プリパラ』だ。 山北「このアニメは主人公たちがトップアイドルを目指して奮闘する物語なんですが、i☆Risメンバー全員がメインキャラクターの声優を担当させていただけて。私たちの活動のコンセプトとぴったりだったので、声優とアイドルの両立が、だんだん認めてもらえるようになっていったんです」 若井「1年目に大きなアニソンのフェスに出たときは『誰だろう……？』ってアウェイな空気だったけど、『プリパラ』放送後に出たときはすごく盛り上がって、本当に嬉しかったです。やっとこの世界に少し馴染めたのかなって感じました」 茜屋「その約1年後のツアーファイナルの会場がZeppTokyoだったんですけど、昔は自分たちでコスプレの衣装を作ってカバー曲をやっていたのに、LEDや特殊効果を使った豪華な舞台で自分たちの曲を歌えたのが、本当に嬉しくて。私たちはアーティスト活動してるって胸を張れると実感しました」 芹澤「武道館ライブも嬉しかったです！ 活動初期から目標として掲げていたけど、一時期はメンバーもスタッフさんたちも心が折れかけて、口にしないようにしてたので……」 　そんな彼女たちが週刊連載を開始するわけだが、見どころは？ 若井：「普段は声優として役を演じているので、“自分”として言うのは恥ずかしかったですが、そんなところに注目してもらえたら（笑）」 　次回以降も「しゃべるグラビア」をどうぞお楽しみに！

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【茜屋日海夏】Himika Akaneya あかねやひみか●’94年、秋田県生まれ。YouTuberとして「ひみちゃんねる」でも活動。幼少期から常に筋トレを欠かさない体育会系でスニーカーオタク。女優として舞台にも数多く出演している 【芹澤優】Yu Serizawa せりざわゆう●’94年、東京都生まれ。ソロアーティストとしても活躍し、5月19日に「芹澤 優 with DJ KOO & MOTSU」名義でシングル発売。TikTok（@iris_s_yu）でも日々動画をアップ中 【久保田未夢】Miyu Kubota くぼたみゆ●’95年、埼玉県生まれ。工業高校出身でフォークリフトとアーク溶接の免許を持つ。小学生から深夜アニメを好み、『ラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』にも声優として出演 【若井友希】Yuki Wakai わかいゆうき●’95年、岐阜県生まれ。グループ結成前の高校時代にストリートライブ経験があり、特技はピアノ弾き語り。ライブでもピアノ演奏を披露するほか、i☆Ris楽曲の作詞・作曲も数曲手がける 【山北早紀】Saki Yamakita やまきたさき●’91年、北海道生まれ。グループのリーダー。特技のバトントワリングをＭＶで披露したことも。美容オタクで化粧品検定1級を持つ。日々頑張るための活力はストロングゼロパイン味 取材・文／森ユースケ　撮影／尾藤能暢　ヘアメイク／原田琴実　スタイリスト／津野真吾(impiger)　衣装協力／BRANDSELECT、mixxdavid