「全部なかったことにしたい」強制参加の飲み会で泥酔、放尿してしまい…20代男性に待ち受けていた“不幸”
できれば職場では、波風を立てたくないという人も多いのではないだろうか。けれど、あまりにも理不尽な要求は断ったほうが得策かもしれない。今回は、まさにそういった体験をした五色寛尚さん(仮名・20代前半)に話を聞いた。
地方の市街地でのびのび育ち、まわりから「やさしい」と言われ続けてきた五色さんの悩みは、嫌だと断れないこと。遠回しにやんわり断る方法は、社会人になるまでにどうにか身につけた。それでも、断ったあとにひと押しされると、よほどのことがないかぎり断れない。
「そういう性格なので、就職のときに親から『心配だし、できれば家から通えるところで働いてほしい』と言われたときも、東京や大阪などの都市部で働きたい気持ちを抑え込みました。そして、実家からギリギリ通える広告デザインの会社で働いていました」
ご時世的にも何かを強制されることが少なく助かっていたのだが、五色さんの入社と時を同じくして異動してきた上司のFさん(男性・50代)が職場に馴染んできた頃から雰囲気が一変。原因は、Fさんによる遠回しな雑用やサービス残業の押しけ、パワハラ言動などだった。
「さらに僕に対しては強引な態度で、『俺たちは、同じ時期にこの部署で仕事をスタートした仲間』などと飲み会に誘ってくるようになったのです。職場の人たちは僕の性格をよく理解してくれていたので、ほかの上司や同僚がいるときは代わりに断ってくれました」
けれどある日、2人きりのタイミングで「強制参加な」と誘われてしまう。どうしても断ることができず飲み会に参加するハメになり、店へ。するとほかにも、「断り切れなかった」と愛想笑いする同僚の女性Y子さんが1名参加していた。
「Y子さんは最近入社した転職組で、僕とは1歳差。歳が近かったため、お互い嫌々参加した飲み会でしたが、思いのほか楽しいスタートとなったのです。ところが、酒の量が増えるにつれ、上司の強引な性格が露呈。『イッキ、イッキ』とコールがはじまりました」
そして「飲め」「飲め」と、どんどん煽ってくる。五色さんは、「自分が断ると、Y子さんが無理やりアルコールを飲まされてしまうかもしれない」と懸念。断ることもできないため飲むしかなく、ついに酔いつぶれてしまう。そして、記憶はなくなった…。
実家からギリギリ通える会社
上司の強引な性格が露呈
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フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意
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