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忘年会でアルハラ被害を受けた新入社員。なぜか自分が悪者にされてしまい…

 飲めない人に無理やり飲ませる、一気飲みを強要する……。アルコール・ハラスメント、通称アルハラは、ときに命を落とすこともある、恐ろしいハラスメントだ。中小企業社員の江藤崇さん(仮名・26歳)は、入社1年目で上司からアルハラを受けたという。

一気飲みの強要に耐えていたら…

忘年会イメージ

写真はイメージです(以下同じ)

「うちの職場は飲み会自体をあまりやらないので、入社1年目の忘年会が、職場のはじめての飲み会でした。自分はお酒が大好きで、わりと強いほうだったんです。楽しく飲んでいたら、酔っ払った上司たちに絡まれてしまって。『江藤、お前、酒が強いなら一気飲みしろよ』と、何度も一気飲みを強要されました。  でも、自分はそれぐらいではテンションが上がる程度なので、よけいに面白がられてしまって……。『江藤、一発芸しろ!』とかはやし立てられても、実際に一発芸をして、盛り上げるぐらいの余裕があったんです」  しかし、一部の上司はそんな江藤さんの態度が気に入らなかったのか、アルハラは悪化した。 「ウイスキーと日本酒を混ぜたものといった、いくらなんでもむちゃくちゃなものばかりを一気飲みさせられたんです。それでもかなりの量を耐えたので、これにはアルハラしてきた上司たちもびっくりしていました。  ただ、さすがに自分でも限界がきたと感じたので、トイレに立ったんです。恥ずかしながら、それ以降の記憶がないんですよね……見つけた人の話によれば、トイレの個室のドアは全開、激しく嘔吐していて、半裸に近い状態だったとのことです」  そんな無理な一気飲みを強要されたら、意識を失ってもなんらおかしくない。そのうえ、江藤さんの受難はこれでは終わらなかった。

なぜか親から怒られ、会社にも居場所がなくなる

「責任を感じたのか、問題にされたくなかったのかはわからないですが、家までは上司がタクシーで送ってくれたんです。当時は実家暮らしだったのですが、家に入ったところで、ようやく意識を取り戻して。両親が上司に平謝りしていたことを覚えています。それから、両親に『調子に乗って飲みすぎて、職場の皆さんに迷惑をかけるなんてとんでもない! 上司に家まで送ってもらうなんて、恥ずかしくないのか』と、自分が怒鳴られ続けました。  反論しようにもまだ意識が鮮明ではなく、黙って聞くしかなくて。両親は元々、『上司、目上の人を敬うべき』という考え方。『息子は酒が弱いくせに上司の前で調子に乗った』と、悪く思われてしまったんです」  そして、江藤さんは、職場の人たちにも悪く思われているかのような扱いを受けることとなった。 嫌味 「翌日、二日酔いの中出勤。すぐさま、同僚たちに『酒に飲まれた気持ちはいかがですか~?』などと、口々にからかわれました。家まで送ってくれた上司にはお礼と謝罪を言いにいったのですが、無視されてしまって。それ以来、『江藤=飲ませると厄介なことになるやつ』というイメージがすっかり職場に定着してしまいました。  飲み会には一応誘われるものの、『また誰かさんに迷惑かけられたら困るしなあ』と、あからさまに嫌味を言われます。かといって不参加だと、付き合いが悪いとそれも非難される理由になる。飲み会が少ない職場だからまだよかったものの、たまったもんじゃないですね」
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恐怖からお酒が飲めなくなった!
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