海で!川で![素人密漁者]が大暴れ

死者多数の危険防波堤に不法侵入して釣り! アワビや伊勢エビを乱獲! 昨今、海や川での密漁行為が増加している。密漁といえば、暴力団の資金源のように、組織的な犯行がとりざたされることが多いが、実は、立ち入り禁止区域に入る不法な釣りや、禁漁とされている魚介類を獲るなど、個人の“素人”による犯行も横行しているのだ。 そもそも、海や河川には水産資源を守るためにさまざまなルールがあり、サザエやアワビなど獲ってはいけない海産物を規定した規則や、港湾によっては釣り人の出入りがまったく許されていない場所、さらに地元の漁業組合のルールなど、複雑な規定が数多く存在する。だが、それらを知ってか知らずか、素人による密漁行為が後を絶たない。 こうした軽はずみな行動に対し、漁業法などに詳しい上智大学法科大学院の北村喜宣教授は「プロだろうが素人だろうが密漁は密漁で、立派な犯罪。規則に違反すると逮捕・送致されることもある」と警告する。逮捕されるかもしれないリスクを背負ってまで行為を繰り返す、素人密漁者の姿を追った。
  • 表紙の人/

    横野すみれ
2013.01.28