大手商社をクビ…未経験で「土木建築業」に転職した男の逆転劇
有名中高一貫校から早稲田大学へ進学。卒業後は大手商社でキャビンアテンダントと合コン三昧……。そんなエリート街道を爆走していた西村直弘さん(仮名・39歳)が、現在の土木建築会社に転職したのは34歳のときのこと。
1/19発売の週刊SPA!では「最速で年収500万円稼ぐ方法」という特集を組んでいる。明日、会社をやめてもいい方法を提案しているので、気になる方はぜひ一読を。 <取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/高橋宏幸>
「商社時代の上司が、何かにつけて自分を目の敵にする人で……。人間関係に悩んでいるうちに円形脱毛症、そしてうつ状態になり休職。そのまま離職しました」
輝かしい履歴ゆえに転職活動も楽勝だと思われたが、面接に行くと汗が吹き出しパニック状態になるなど精神疾患の病根は深かった。
「どん底だった僕に、高校の友人の弟が『土木をやっているから事務職を手伝ってくれないか』と声をかけてくれたんです。若い頃はヤンキーだと思っていた彼が、職人40人を立派にマネジメントしている姿に心打たれました」
そもそも事務能力の高い西村さん。たった3日で図面作成ソフトのオートキャドを使えるように。
「社長がやり手で営業力抜群なのに、バックオフィスを担える人材がいなかった。自分が数種類のキャドを使えるようになり、事務作業の効率化を計ると驚くほど業績が上がり、商社時代よりも断然仕事にやりがいを感じました。年収は2年目で500万円になりました」
人手が足りないときは現場にも出ているという西村さん。
「当初、体力的な不安や、自分のような人間が受け入れられるのかという不安はありました。が、昨今の現場ではデジカメでの撮影、記録という仕事が重要で、主にそれを担当しています。ウチは行政の下請けなので、報告書の正確さが入札に響きます。重機の操作などはいまだにできませんが、逆に正確な書類作成は自分にしかできない。現場の職人たちからも信頼を勝ち得ることができました」
まったくの異業種ながら、サラリーマンスキルを活かした好例だ。
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