3Dテレビ非購入者の7割は「そもそも興味ナシ」
3Dテレビ購入者の不満は、視聴メガネとコンテンツ不足などに集中していたが、第一世代の3Dテレビを「買い控えした人」たちは、そもそもなぜ3Dテレビを買わなかったのか?
右のグラフからもわかるように、実は3Dテレビ非購入者の約7割が、既存の3Dテレビ、いわゆる第一世代の3Dテレビにあまり関心がなく、購入したくないと思っていた。
では、購入するとしたらどんな点を重視するのか?
これについては下のグラフからもわかるとおり、価格面を除けば目への負担、映像のちらつき、メガネの重さ、視聴姿勢といったように、購入者の不満点と重なる部分も多い。
特に目に対する負担軽減では、3Dメガネや映像の工夫による改善が望まれている。売り場で実際に長時間の視聴を試してみることはできないので、目に対する負担などは購入して初めてわかるもの。このあたりの不安は、第一世代購入者の声などを聞いて、3Dテレビ=目に負担がかかる、と思っているようだ。
実際のところ目への負担は、高速で左右の目に異なる映像が交互に飛び込んでくるフレームシーケンシャル方式に比べれば、CINEMA 3Dのように偏光フィルム方式を採用する3Dテレビでは、かなり軽減されている。加えてメガネも軽量化され、デザインを含めた自由度も上がっている。3Dテレビが視聴者を縛る制約は、第二世代でだいぶ緩和されているのだ。
取材・文/安達修哉(フォッケウルフ) イラスト/花小金井正幸 実態調査/Gfk Custom Research Japan KK
― (悩)[3Dテレビ]買わなきゃよかった?【4】 ―
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