更新日:2013年08月08日 10:35
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プロバスケ選手でも公認会計士になれる

投手と打者の二刀流挑戦で話題の日ハム・大谷翔平選手。が、それはあくまで同じ野球という競技のなかでの話。世の中にはもっとかけ離れたジャンルでの二刀流で活躍している人たちがいる。そんな“スーパー二刀流”のすごい人々に、両立の極意を聞いてみた。マジですごいよ! ◆バスケットボール選手×公認会計士
岡田優介さん

日本屈指の3ポイントシューターであり、トレーニングでは200~300本のシュート練習を欠かさないとか

 プロバスケットボール選手としてプレーしつつ、公認会計士試験にも合格した岡田優介さん。 「大学3年で単位をほとんど取り終え、何か資格の勉強でもしようかなと。どうせなら難しい国家資格にしよう。でも、バスケを犠牲にしたくないから、通信教育でも取れる公認会計士を選びました」  大学バスケの強豪、青山学院の中心選手として活躍しながら、さらに勉強しようだなんて……。 「バスケの練習は厳しかったですけど、24時間バスケをしているわけじゃない。空き時間を有効活用して、ほかの人が実現できないことに挑戦してみたかったんです」  貯金をはたいて通信講座に申し込み、勉強を開始。が「1年で全カリキュラムを終えるコースを選んでしまい、後悔した」とか。 「週に何冊もテキストとDVDが届いて、それをさばくのが大変。とにかく覚えることが多くて、日々忘れないための戦いでした。正直、バスケと勉強の両立には自信があったし、『俺ならやれる』と甘く考えていたところもあったのですが、自分の凡人っぷりを思い知らされて。ショックでした」  壁に受講料60万円の領収書を貼り、心が折れそうになったらそれを見て「もうあとには引けない」と心を奮い立たせていたとか。 「数年がかりで試験合格をめざすことにして、プロに入団してからも勉強を続けました」  地道な努力が実り、’09年に一次試験、’10年に二次試験に合格する。 「実は’09年の試験が初めての代表招集と重なってしまった。それが、たまたま豚インフルエンザの影響で海外遠征が中止になり、試験を受けることができたんです」  現在はバスケ選手をしながら、監査法人の非常勤職員として公認会計士の業務にも携わっている。 「自分にとっての軸はあくまでバスケ。選手として活躍するのはもちろん、公認会計士の経験や知識はビジネス全般にも役立つでしょうし、日本におけるバスケの普及に貢献できればと考えています」 【岡田優介さん】 ’07年トヨタ自動車アルバルク入団。28歳。ポジションはシューティングガード。日本代表でも活躍する ― 投手兼打者どころの騒ぎじゃない![スーパー二刀流](驚)列伝【2】 ―
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