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「花金」は古すぎて若者に新鮮な言葉に?

率先して「○○女子」というワードを使っていた女性誌『an・an』が、突如「女子卒業宣言」をして話題に。時勢に合わせて新しく生まれ、もてはやされ、やがて消えてゆくワードの死語境界線を探った。今回は、20~30代の男女200人にアンケートを取り、死語か否か判定してもらい、半数以上が「死語だと思う」としたものはアウト、40%台をボーダーとしてみた。 <日常用語編>ど昭和オヤジ系 死語「イケイケ」(64%)、「ウハウハ」(61.5%)あたりは、昭和の薫りがプンプン……。昭和のオヤジっぽい死語を尋ねると、「上司との飲み会で、お会計のとき、毎回決まって『おいくらまんえん?』とか言われるのがかなり面倒くさい……」(30代・女性)という意見もあった。酒が入っているとはいえ、洒落てもいない言葉を押しつけないように!  しかしその一方で、「とっくに死語では?」と思うような言葉でも、時代が変わり、ひとまわりして若い人にとっては新鮮に映るのか、再びはやり出すというパターンもあるよう。 飲み会 こちらは名詞になるが、「花金」(66% ※花の金曜日の略で、休み前に飲み歩いて楽しむなどの意)なんかも、アンケートではアウトゾーンに入っているものの、最近はツイッターなどで「今日はハナキンなのに予定ない……」などと違和感なく使っている若者を見かける。ただ、やはり昭和末期のバブル時代に流行した言葉は、現代の社会情勢とかなり乖離しているからか、死語度が高い。「ザギンでシースー」(銀座で寿司の意)、「ルービーパイイツ」(ビール一杯の意)などの業界用語風逆さ言葉は、「ネタでわざと言う人もいるけど、言いたいだけでしょ? 言う人の自己満足って感じがする」(20代・女性)らしい。バブル世代の口癖でいえば、「信じらんなぁ~い」「ゲロゲロ」という感じか?  同じく、そのころ誕生した“使える”男友達を意味する名詞の「アッシー、メッシー」(76.5%)も、現代においては使う場面が少ないのか、今のところ再び流行を見せる気配はなさそうだ。また、「ドロン」は、’11年の映画『モテキ』で長澤まさみが忍者のポーズとともに「ドロンします!」というセリフで魅了された男性陣も多いかもしれないが、71%とまだまだ「死語」のイメージだ。使う人によっては、許されるということなのかもしれない。 <死語の境界線> ※20代・30代の男女100人ずつ合計200人を対象にネット調査。数値は%を示す 【アウト】 アッシー、メッシー:76.5 ドロン:71 花金:66 イケイケ:64 ウハウハ:61.5 【ボーダー】 塩対応:46.5 ソー活:42 【セーフ】 年の差婚:36 街コン:35 終活:28 イラスト/ミラクル沼尾 ― 「それ死語ですよ」の境界線【2】 ―
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