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絶妙な古さを感じさせる「チョリーッス」はもう死語か?

率先して「○○女子」というワードを使っていた女性誌『an・an』が、突如「女子卒業宣言」をして話題に。時勢に合わせて新しく生まれ、もてはやされ、やがて消えてゆくワードの死語境界線を探った <日常用語編>  例えば新人君に「どうだ、飲みニケーションでもしないか?」なんて言ったときに、「今どきそんな言葉使いませんよ」と指摘されたことはないだろうか? はやっていると思って使ったのに、すでに若者の間では死語化していたなんてことが。そこで、オジサン判定されないために、「今」使っても許されるワードはどのあたりなのか“死語の境界線”を探ってみよう。  今回は、20~30代の男女200人にアンケートを取り、死語か否か判定してもらい、半数以上が「死語だと思う」としたものはアウト、40%台をボーダーとしてみた。 ◆挨拶・かけ声系  最も拒否反応が出たのは、「バイなら」(78%)。これは『欽ちゃんのどこまでやるの!』で斎藤清六が終了前にお決まりのフレーズとして発していた言葉だ。なかでも30代の男女では92%が「死語」と判定。しかし、意外なことに20代の男性では71%と大きく差が出ている。スマップの中居正広など、人気芸能人が好んで使っていたためか、もとの番組を知らない若い世代では、抵抗がない人も多いのか!? また、「別れ際、さりげなく男性に言われたらキュンとしちゃうかも……」(20代・女性)という声もあった。 死語, 残念な人 挨拶のなかでも「チョリーッス」は75%。’08年に「新語・流行語大賞」にノミネートされた元ヤンアイドル・木下優樹菜の代名詞だ。「バイなら」に比べれば、5年前と最近の話ではあるが、20~30代女性は81%とかなりアウトなもよう。女性に気に入られたいなら、「バイなら」のほうがまだマシという結果が出た。  挨拶系の略語ではほかに、「あけおめorことよろ」(39.5%)、「メリクリ」(39%)。なかでも20代の男性が「あけおめorことよろ」(36%)、「メリクリ」(32%)と平均よりも低く、抵抗がないようだ。周りの意見を聞いてみると、「身内というか、仲がいい友人同士なら全然アリ。でも『あけおめ』&『ことよろ』のダブルで使われると、残念な気がしなくもない」(20代・女性)と、調子に乗って略語を多用してしまうのは、危険。 ◆H・ピンク系 「気持ち悪い」(20代・女性)と女性からドン引かれた死語が、男女のいちゃつきを表現した「チョメチョメ・ニャンニャン」(73%)。ちなみに「チョメチョメ」は楳図かずおのギャグ漫画『まことちゃん』で多用されており、その後、’81年に山城新伍がテレビ番組内で伏せ字を「チョメチョメ」と表現したことから、当時の流行語となったものだ。そこから派生したと思われる動詞「チョメる」も71%とかなり厳しい。こちらは男性と女性では10ポイントも差が開いており、女性の支持率はかなり低く、「A・B・C」も61%と過去の遺物に。 <死語の境界線> ※20代・30代の男女100人ずつ合計200人を対象にネット調査。数値は%を示す 【アウト】 当たり前田のクラッカー:79 バイなら:78 アウトオブ眼中:76 チョリーッス:75 ぎりちょん:74.5 チョメチョメ・ニャンニャン:73 チョメる:71 マッハで:70 ~してみそ:70.5 オニ○○orめっさ○○:68 A(キス)、B(ペッティング)、C(セックス):61 ~ほちぃ:58.5 キュン死もしくは萌え死:54 バリバリ:52.5 【ボーダー】 キモいorキショい:43 【セーフ】 あけおめorことよろ:39.5 メリクリ:39 ウザい:31 ヤバい:20.5 ― 「それ死語ですよ」の境界線【1】 ―
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