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手作り入浴剤を押し付けてくる主婦仲間に困惑

体にいいものを食べたいと、オーガニックな自然食材などを愛好する女性は少なくない。それはいいのだが、度を越した「信仰」で周囲を振り回す人もいる。振り回された“被害者”に話を聞いた ◆シャンプー禁止令で髪がギシギシ シャンプー,風呂,習慣 オーガニックに取り憑かれた妻のせいで家から根こそぎシャンプーが消えてしまったという竜哉さん(仮名・49歳・教員)親子は次のように語る。 「家じゅうの天然じゃないものを妻が片っ端から捨て始めたんです。最終的にシャンプーまで捨てられてしまったので文句を言ったのですが……」  しかし妻は全く聞く耳を持たず、「汚れは水で9割取れるし、残りの1割は体に必要な汚れなの」と反論。 「説得を諦めて、こっそりシャンプーを買ってきたのですが、香りでバレたらしく、すぐに捨てられてしまいました。それから、仕方なく水だけで洗ったけどギシギシして最悪ですよ」  と、大学生の娘・真菜さん(仮名・21歳)は言う。結局、猛抗議したら、「勝手にしなさい」と呆れられてシャンプー解禁になったというが、一時は頭の汚れも満足に取れず、服も洗剤を使わず水洗い。多感な年頃の真菜さんは臭いに悩んだという……。 ◆手作りの入浴剤を押し付けられた  手作りの品を押しつけられて肌荒れしたという主婦の舞子さん(仮名・33歳)は、次のように語ってくれた。 「近所の友人が、手作りした入浴剤を持って、いきなり我が家に来たんです。『絶対に使ってね』と念まで押されました」  それから会うたびに「使ってる?」とチェックされ、仕方なく使ってみることに。 「使ってみたら、肌がピリピリするし、香りも苦手。それを作った本人に正直に話したら、『あなたは食生活とか、根本から見直さないとダメね。だからいい水をあげても効かないのよ』と説教されました……。手作りとか、オーガニックとか、自分だけでやってよ! うるさい! って感じですよ」  押し付けるうえに指導までしてくるという、恐怖のハンドメイドおばさん。その上、材料が合わないと、相手の食生活のせいにするとは……。オーガニックは“優しさ”がウリのひとつのはずなのに、ずいぶん横暴である。 取材・文/山崎由貴 ― 被害続出![オーガニック女]が怖い【3】 ―
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