JALのCAが証言「機内食はANAのほうがおいしい」

JAL社員が「機内食はANAのほうがおいしい」と証言。その意外なワケとは?

今年度の中間決算ではANAが増益、JALが減益。羽田の発着枠の争奪戦も両社の間で熾烈さを増している

 この世には各業界にライバル企業というものが存在する。少ないパイを奪い合う結果、ひがみ、妬みも横行。だが一方で、切瑳琢磨するからこそ見えてくる他社の凄さもある。そこで、各業界のライバル企業に勤務する現役社員たちを直撃。同業者にしかわからない各企業の優良サービス&商品を教えてもらった!

 ここでは航空会社のライバル会社、JALとANAについて紹介しよう。

 羽田空港の国際線化など競争が激しさを増す航空業界。そのツートップとして日本の空に君臨するのがANAとJALだ。

「経営破綻して公的資金のお世話になっておいて、私たちANAと対等なつもりなのが腹立つ」とはANAのCAである三橋朱美さん(仮名・30歳)だ。

「私たちは正社員だけど、JALのCAはみな契約社員。福利厚生だって私たちは国内の無料搭乗券が年間50往復分もらえますが、JALはたった4往復ですよ」

 契約社員として3年間勤めれば、正社員になれるとしても、福利厚生の差は大きい。その部分は認めつつも、だからこそ「質の高いCAサービスを提供できる」とはJALのCAである太田仁子さん(仮名・29歳)である。

「契約社員の3年間でCAに向いていない人は辞めていきます。だから、この3年間を生き残ったCAのサービスは高い。ANAはダラダラとCAにしがみついている女性が多い印象ですね。選ばれた人たちだから、年収も私たちのほうが高いんですよ」

 互いにCAサービスの質では一歩も譲らないが、飛行機全体のサービスとしては尊敬に値する部分もあるという。

「上級会員のステイタス獲得や、マイルの積算率ではJALに敵いませんね。そこはさすがナショナルフラッグ。私も出張の多い彼氏にはJALマイルを貯めるように勧めています。また、高級志向の革製シートが快適。滑り止めのステッチが付いていて、お尻がズレ落ちることがないんです。あと、オススメは人気の外食チェーンとコラボした機内食『AIRシリーズ』もおいしいですね」(ANAの三橋さん)

 一方、JALの太田さんは機内食、特に和食では絶対にANAに勝てないという。なぜか?

「機内食で“有名レストランとコラボ”“人気シェフのレシピ”というメニューを目にすると思いますが、それを再現するのは自社のシェフ。ANAにはグループにケータリングの会社があり、一流シェフを雇っている。本格的な和食メニューの味を再現するのは最も難しいのですが、それをANAは見事にやっている。JALには一流シェフがいないから、和食は再現できない。さすがですね」

 経営破綻から立ち直ったJALもよりサービスを向上させ、両社が凌ぎを削れば、日本の空はもっと快適になるはずだ。

★ANAのここが凄い
機内食、特に本格的な和食の味に再現させるグループ力の高さ! by JAL

★JALのここが凄い
マイルの積算率や上級会員のステイタス獲得の高さはさすが by ANA

 11/25発売の週刊SPA!に掲載されている『[ライバル企業のここが凄い]12番勝負』では、上記以外にも朝日新聞vs読売新聞、ヤマダ電機vsビックカメラ、JTBvsH.I.S、ソニーvs三菱電機、マクドナルドvsモスバーガーなど、我々の生活にかかわりのある業界に絞って“全12バトル”を特集している。果たして、同業者にしかわからない“至高のサービス&商品”とはいったい何か? <取材・文・撮影/週刊SPA!編集部>

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