「長友さんのああいうところ、嫌いです」内田篤人の期待を裏切らないコメントに注目
淡々黙々。』で語ったもの。自分を曲げてまで他人に好かれようとは思わないということだそうだ。前述の長友を真っ向から否定した理由が、なんとなくわかる言葉だ。
この言葉を放ったように、彼には心に秘めた闘志がある。それは、男気あふれるものであり、これがあるからこそチームメートからもファンからも愛されるのだろう。
シャルケでは必要不可欠な選手として評価され、代表には復帰を果たした内田篤人。怪我を負っていようと気合で出場するほどの闘志を持っている彼のプレーにも注目だが、試合前、試合後のコメントに注目してみるのも一つの楽しみかもしれない。
彼は必ず、期待を裏切らないコメントをしてくれるから……。 <文/ナノ・アソシエーション>
2015年2月28日、内田篤人所属のシャルケと、香川真司所属のドルトムントが激突する“ルール・ダービー”が行われ、3-0でドルトムントが勝利した。試合後、内田は香川について「今日はうざいぐらいよかった。パスもポジショニングもね」とコメントし、「くっそー!負け方よくなかったなー」と悔しさを前面に出した。
一般的なスポーツライターであれば、試合の内容を細かく解説するが、ここでは内田のコメントに注目したい。「うざいぐらい」など、彼は毎回“内田節”たるものを披露し、ファンやマスコミを沸かしている。そこで、今まで放った“内田節”の中から、衝撃的なものを抜粋して紹介していこう。
◆「長友さんのああいうところ、マジで嫌いです」
ことは今年の元旦に起こった。テレビに出演した内田が、長友に密着したVTRを見て一言。「僕、長友さんのああいうところ、マジで嫌いです」
キッパリと言い放った内田。続けて「すぐ背伸びする。店入ってすぐの“ボンジョルノ”とか、どう考えても背伸びしてる。絶対あんなんじゃない」と、長友の振る舞いを真っ向から否定。さらに、長友が自身のコミュニケーション術を語った場面では、「卑怯くさくないですか?」と、先輩である長友をこれでもかと罵倒しまくった。
最後にはちゃんと「ちょっと言い過ぎました。長友さんごめんなさい」と謝り、形だけでも反省の色は見せていた。
◆「相手も同じサッカー選手。ピカチュウやピッコロさんがいるわけじゃない」
2011年、CL準決勝のマンチェスターU戦に向けて放った言葉が以下だ。
「相手も同じサッカー選手。ピカチュウやピッコロさんがいるわけじゃない」
この言葉は、特に気負いすることなく、いつもと同じプレーをするだけという意味がこめられているらしい。「今まで緊張したことが1回もない」という強靭なメンタルを持っている内田らしいコメントだ。それにしても、何でピッコロだけ“さん”付けなのだろうか……。
◆「はじめから素でいる。後はそれを受け入れてもらえるかどうか」
この言葉は、自身の書籍『
『淡々黙々。』 2月9日のアクシデントを乗り越えて、自身初となるW杯で奮闘した内田篤人。日本を代表するサイドバックはいかにして苦境と向き合い、どんな思いでブラジルでの日々を過ごしたのか。内田篤人、ワールドカップ完全戦記 |
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