Apple Watch
4月24日はApple Watchの発売日。各社のスマートウォッチが出そろい、本命と期待されている「Apple Watch」であるが、実際に世間での反応はどうだろうか。
ICT総研の『購入意識調査(4月13~14日、回答者は550人)』によると、「既に予約した」「購入しようと思っている」人は合わせてわずか8.0%。一方で「購入するつもりはない」と回答した人は72.5%となった。購入意欲者の内訳では20代が最多であり、年代が上がるにつれて減少している。そして本国アメリカでも「69%が購入に<興味なし>」(ロイター調べ)という状況だ。
とは言え、ただ知らないだけで「Apple Watch」は我々の生活を一変させてくれるアイテムかもしれない。そこで今回は「Apple Watchで何が変わるのか? どんな魅力があるのか?」という疑問についてざっとおさらいしてみよう。
●モデルは大きく分けて3種類
「Apple Watch」は、価格と用途に応じて3種類のモデルに分けられる。価格が安いほうから、スポーツシーンに最適な「Sport」、スタンダードモデルの「Apple Watch」、18金を使用したラグジュアリーな「Edition」だ。
Appleらしい洗練されたデザインで、サイズが大小の2種類あるほか替えのベルトも豊富なので、カジュアル、スポーツ、ビジネスなど好みのシーンやファッションによって幅広く選択できる。時計の文字盤もカスタマイズ可能だ。
●メールや着信の通知を受け取ることができる
他のスマートウォッチと違い、アプリを入れて自分好みにカスタマイズできる。スマホをカバンに入れたままでも、メールや着信の通知・アラートを受け取ることができるほか、ニュースやTwitter、LINEなどのチェックも可能だ。
●腕時計が健康をサポートしてくれる
心拍・加速度センサーやGPS、Wi-Fiが搭載されているため、一日の運動量や心拍数の変化などを記録することが可能。これによって運動不足の確認ができるうえ、専用のアプリと組み合わせることで情報を一元化し、健康状態を把握しやすくなる。また、長く使うことでApple Watchが運動のレベルを学習し、その情報を使って1日の運動量の目標などを設定してくれる。
Apple Watch
しかし一方で、Apple Watchはメリットばかりではない。以下のような課題が残されているので、それぞれ見ていこう。
1. 一日あたりのバッテリー寿命が短い
バッテリー寿命は18時間。実際に使うと、朝から晩まで電池がなくなることはないが、夜に充電を忘れると翌日まではもたないことがほとんどだ。iPhoneと同じように、腕時計を毎日充電することが苦にならなければ問題はないだろう。
2. 両手を使って操作しなければならない
スマホとは違い、スマートウォッチは片手にはめて、もう片方の手で操作しなければならない。通勤ラッシュで、まして梅雨の季節になった場合、ビジネスマンがスムーズに操作するのは困難を極めるだろう。
3. iPhoneユーザーでないと使える機能が限られる
Apple Watchのためのアプリはすでに1,000本以上も開発されている。しかし、動作は基本的にiPhoneとの連携が前提なので、iPhoneを持たないビジネスマンが、普段の腕時計の代わりとして使うわけにはいかないのが現状だ。
全国のApple Storeやビックカメラ、ヨドバシカメラの一部店舗などでも試着・操作ができるので、購入を迷っている人は一度足を運んでみるといいだろう。
<文/北村篤裕>