巷にはびこる“英語不要論”は、高学歴者が『学歴なんて不要』と言いたがるのと同じ
日本人は英語が苦手だ(’13 年のTOEFL成績ランキングではアジア最下位)。一方で開き直ったかのように「日本人に英語は要らない」とする説も大きな支持を集めている。中学生の44%、高校生の46%が英語を不要と考えていると報じた新聞記事(’14 年12月20日付の産経新聞)は記憶に新しい。
英語不要論の趣旨はこうだ。実際に英語を使う場面なんて一般的な日本企業ではごくわずか。使いもしない英語のために貴重な時間と労力を費やすのはバカげている――確かに「正論」だが……。
週刊SPA!1月27日号特集「40歳までに絶対にやっておくべきこと」の調査では、アラフィフ会社員の56%が「もっと英語を勉強しておけばよかった」と回答している。一体、人はどんなときに「英語を勉強しておけばよかった」と思うのか。今回、新たに30~40代の会社員にリサーチしたところ、なんと「海外旅行」での事例数が「仕事関係」を上回る結果に。
そこで思い出されるのが、先日報じられた「パリのレストランで人種差別を受け、フランス語でウエーターに抗議した」というミュージシャン・GACKTの武勇伝。こうした局面でただストレスを溜めるだけなのか、断固立ち向かうことができるのかで、人生には大きな差が出そうだ。
「日本人の大半に英語が必要ないという言説は正しい。だからといって、英語を勉強して損することも何ひとつない」と作家の藤原敬之氏は言う。
「英語不要論者って、実は自分では英語ができる人が少なくない。高学歴者ほど『学歴なんて要らない』とか言いたがるのと同じ。彼らの『既得権益』を守ってやる義理なんてありませんよ」
既得権益に殴り込みをかけろ!
<30~40代の会社員200人に質問!>
Q.「もっと英語を勉強しておけばよかった」と強く感じた瞬間は?
1位 海外旅行で…62人
2位 仕事関係で…55人
3位 外国人に道を聞かれたとき…30人
4位 英語ができる他人を見たとき…21人
5位 洋書や海外のサイトを読むとき…15人
その他…17人
※事前調査で「もっと英語を勉強しておけばよかった」と回答した200人に、一番強くそう感じた瞬間をひとつ選んでもらったところ「海外旅行」がトップに
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