雑学

大地震、次に危ないのはどこ?「地震予測メルマガ」の最新予測

 防災グッズの購入や避難経路の確保など地震に対する準備は数あれど、「事前に予兆を知る」ということに勝る備えはない。

地震対策 では、日々進化する地震予知研究による最先端予測をリアルタイムで知るには? そんなニーズに応えることで注目を集めているのが、メールマガジンポータル「まぐまぐ!」で配信中の地震関連メルマガだ。今回は3つのメルマガが誇る独自の地震予知の実態と最新情報に迫った!

東海と東北太平洋岸に警戒宣言? GPSやAIを駆使し驚異の7割捕捉

配信日:毎週水曜日
週刊MEGA地震予測

 ’16年の鳥取県南部地震、今年7月の千葉県東方沖地震をはじめ、数々の地震を捕捉し、話題を呼ぶのがメルマガ「週刊MEGA地震予測」。配信元はJESEA(地震科学探査機構)。その会長で、測量学の世界的権威である村井俊治氏は、従来の地震予知研究には取り入れられることのなかったGPSを導入した分析で注目されている。

「たとえば、新幹線に乗っているときに、『今、この車両が何m動いたか』はわかりませんよね。速度を割り出すには、新幹線を降り、ストップウォッチで時間を測ったり、動画を撮ったりする必要があります。これと同じで、地震を予測するには、地球の動きを知ることが必須。でも、我々が地上にいる以上、正確な動きを観測できません。そこで、GPSを用い、地球の外にある人工衛星から測量することで、地球全体の動きを知ることができるのです」

 JESEAでは全国1300か所に設置された国土地理院の「電子基準点」データと自前の電子観測点データを調査し、1週間ごとに地表の上下・水平方向での異常変動を分析。この際、地表に4cm以上の変化がある場合、地震が起こる可能性が高いと村井氏は語る。

「さらに加えて、地震の前兆現象である超低周音波や電離層の擾乱を確認。また、今年4月からは、過去の地震データや私の経験則を入力したAIを導入しています」

地震対策

地殻変動は地震の前兆現象のひとつ。図の矢印は、ベクトル方向への地殻の移動を示す

 結果、捕捉率はさらに上昇。今年3月以降に発生した震度4以上の全地震の7割を捕捉した。そのAIがこの数か月に何度も警戒宣言を出すのが、「東海地方と東北の太平洋岸」だという。最先端技術により、地震予測は限りなく実現へ近づいているのかもしれない。

日本列島北部に不気味な兆候? 2日前から発生予知する直前予想

配信日:毎週水曜日
最新『WEEKLY 地震予報』

 地震の前兆現象として活断層で起こる「地電流と地磁気」に着目し、熊本地震の予知にも成功した手法を用いているのが、メールマガジン「最新『WEEKLY 地震予報』」。その配信データを提供する内山義英氏は、工学エンジニアとして長年、免震建築の研究開発に携わってきた。自身が電磁波に注目する理由を次のように明かす。

「物体に力を加えると、大なり小なりの電流が走ります。例えば、ライターは発火装置を指で回すと電流が流れ火花が散り、火がつきます。あれと同じ原理で、地殻が動くと、『地電流』と呼ばれる電流が流れる点に着目しました。我々はその地電流を全国18か所の観測所を24時間体制で観測。異常を検知したら、別の地震の前兆現象である『低周波音』が起こっているかを調査。もし、低周波音があれば、地震の前兆である可能性が高まります」

 また、内山氏の予測の特徴は、地震発生日をある程度まで絞り込めるという直前予知が可能な点。

「少し専門的な話になりますが、グーテンベルグ・リヒター則により地震のマグニチュードとその発生回数から、『b値』を求めると、その地震が本震後の余震か、前震かがわかる。前震の場合、2日以内に本震が来る可能性が高まります」

地震対策

グラフのb値が0.8~1.0だと余震期間。そして0.4~0.7だと前震期間の可能性が高まる。熊本地震の際は、このb値が下がったタイミングから本震開始を直前予測した

 短期予測と直前予測を組み合わせる内山氏が、現在警戒を強めるのが、青森県太平洋沖と北海道だ。

「青森県太平洋沖には東日本大震災の際の割れ残りがあり、最近その地域で継続的な地殻活動があるのが気になります。また、1か月以上、地震の群発が進む北海道も要注意です」

近畿地方は今後も注意? 地震を天気図のように可視化する

配信日:毎月第1~4月曜日
DuMAの「地下天気図」

 台風や豪雨の前には天気予報を見るのが一般的だが、もしも地震活動も天気図のように可視化できるとしたら? その試みを実践するのが、人気メルマガ「DuMAの『地下天気図』」だ。「地下天気図」は、日本で「地震がいつ、どこで発生したか」のデータを用いて、地震活動が活発化している地域と静穏期に入った地域を色付けし、天気図のように表現したもの。DuMAの中心人物であり、東海大学教授で、地震予知・火山津波研究部門長の長尾年恭氏はこう語る。

「日本では、人間が感知できない小さな地震を含め、一日400回くらい起こっています。地球の地下で起こるひずみが発するエネルギーを、こうした微小な地震が発散しているのですが、巨大地震の前は、これらの地震の数が減少することが知られています。結果、地下にため込まれたエネルギーが、大地震で一気に放出されるんです。たとえば、現在、紀伊半島沖で奇妙な地殻変動が観測されており、今年6月に起こった大阪北部は大地震の前触れの可能性も。近畿地方は今後も注意が必要です」

地震対策

大阪北部地震の前に観測されていた地震活動の異常(青色の部分)。「現在も紀伊半島沖で地殻変動が続いており、近畿地方では、今後も被害地震発生の可能性が高い」と長尾氏は語る

 また、長尾氏は、「大地震の前に確実に出現する前兆現象はまだ確認されていないので、“予知”ではなくあくまで“概況”」と念押ししつつも、地震予知研究には肯定的な見方も示す。

「昔は『地震予知は不可能』と言われてきましたが、近年は複数の前兆現象を組み合わせることで、精度は上がりつつある。予知研究は、日進月歩で進化しています。また、現在はまだ『予知』に達していないにしても、地震が起こる確率の高い期間を知り、個々人が防災行動をとるようになれば、大きく結果は変わるはずです」

 予知だけでは人命は救われない。リスクを知った上で、己がどう動くか。そこが肝心なのだ。

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提供/まぐまぐ
※この記事の内容は8月23日時点での取材に基づくものです





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