卓球で1億円稼げる時代に!? 「Tリーグ」の可能性をチェアマンが熱く語る
――では、Tリーグとはどんなリーグなのでしょうか。
松下:プロリーグと思われがちですが、プロ契約をした選手だけではなく、さまざまな選手が参加することができます。ただ試合をするだけではなくエンターテインメント性を重視した、より興行に特化したリーグと考えてもらいたいですね。これまでの卓球はただ試合をするだけでしたが、選手の特性を数値化してデータ化したり、球の回転数を測ってスローカメラで捉えるなどして、観客が見たくなるポイントをいくつもつくることで、より試合に入り込める仕組みも考えています。
――エンターテインメントに特化した試合とのことですが、興行面でのアイデアなどを教えてください。
松下:卓球は、たった7×14mの空間さえあれば、試合ができるんです。これは他の興行と比べて大きな強みです。だから、例えば六本木のクラブに限定100人を呼んで、チケット代が10万円の試合だって、やろうと思えばやれます。お客さんにドンペリを振る舞って試合が始まり、終了後は選手と会食ができるような、ホスピタリティあふれる時間を提供することもできます。各地にあるイオンモールだっていいですよね。そこで試合をやれば1000~1500人は呼べますから、今度はその人たちが買い物したりご飯を食べたり映画を見るでしょう。すると違った意味でお金を落としてもらうマーケットができます。そういったビジネスにもどんどんチャレンジしていきたい。逆に言えば、まだ始まっていないから、どんなことにもチャレンジできるんですよ。
※9/25発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです
【松下浩二】
Tリーグチェアマン。公益財団法人日本卓球協会理事。明治大学、協和発酵(現・協和発酵キリン)、日産自動車を経て、日本人選手として初の海外挑戦。’97~’02年にかけてドイツ・フランス・中国のプロ卓球リーグで活躍。’10年からTリーグ立ち上げに関わり続けてきた
取材・文/野中ツトム(清談社) 撮影/渡辺秀之
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