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人気力士・御嶽海に直撃「“稽古ぎらい”って本当ですか?」

 いま相撲ファンの熱い視線を集めている小結・御嶽海(みたけうみ、26歳)。

 角界に入って4年、トントン拍子で出世街道を歩み、’16年九州場所で小結に昇進した。昨年、名古屋場所では初優勝を果たし、’17年春場所から2年以上三役を守ってきたが、大関獲りでは貴景勝に先を越された。初場所で痛めた左ヒザに不安を抱え、春場所では7勝8敗と苦汁をなめる結果に。

 「稽古嫌い」と言われる一方で角界でも五本の指に入るほどの人気力士に、自身のルーツと相撲への熱い思いを聞いた。

撮影/ヤナガワゴーッ!

新時代を象徴する人気力士の素顔


――初場所は4日間の休場がありながら、勝ち越し。さらに3横綱を撃破するという「根性」の土俵を見せてくれましたね。

御嶽海:初日、稀勢の里関、2日目に鶴竜関に勝って5連勝。それなのに、6日目の妙義龍関との相撲で、左ヒザを痛めちゃったんです。目の前が真っ暗になりましたよ。(休場中は)超ヒマだったです(笑)。このところずっと、「ヒマな時間が欲しいな~」って思っていたのに、いざ仕事に行けなくなったら、退屈すぎて……。「仕事ができない」ということが、こんなにも苦痛だとは思いませんでした。

――休場中はいったい何をしていたんですか。

御嶽海:朝からヒザの治療と運動を3時間ほどやり、夕方4時ごろに終了。この時間帯、本場所中は土俵入りをやっている時間ですからね。「オレ、なにやってるの?」って、すごく不思議な気持ちになりましたよ。

――休場明けの11日目、いきなり白鵬戦が組まれましたね。

御嶽海:横綱戦が組まれるんじゃないかな、と予想はしていましたよ(笑)。白鵬関は初日から10連勝中で、絶好調。そうはいっても、0.1%くらいはスキを見せてくれるんじゃないかな……と。絶好調の白鵬関だけに、思い切りいけたし、相当気合が入りました。結果的に押し出して勝つことができたんですけど、「横綱に勝つとしたら、あれしかない」と自分で思っていた通りの相撲が取れました。途中休場しなくちゃいけなくなった悔しさを、全部ぶつけられたんじゃないかな?

――一方の横綱も、御嶽海関との一番をかなり意識していて、11日目の朝は普段のルーティンを崩してまで、朝稽古に励んでいました。

御嶽海:えっ? そうなんですか? そんなに自分を意識していただけて、光栄ですね。実は、初場所が終わったあとの節分のとき、成田山新勝寺での豆まきで、横綱と一緒になったんですよ。横綱は自分との一番の後、調子を崩して(14日目から)休場してしまったこともあって、成田山では「横綱と会いたくないな~」と思っていたんです。だけど、豆まきに呼ばれた力士はみんな同じ控室だったから、否応なしに横綱と顔を合わせることになってしまって……。「オーイ、みたけうみ~! 稽古しないで勝つ方法、オレに教えてくれよ!」と横綱から言われたときは、顔から火が出るくらい恥ずかしかったです(笑)。

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「稽古嫌い」と言われる真相

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