仕事

ホテルマンが遭遇した困った客たち。謎のクレームから発砲事件まで

 いま首都圏や観光地のホテルには大勢の外国人客が訪れ、来年の東京オリンピックでは部屋が足りなくなるとも言われるほど景気の良い状況だ。 ホテル とはいえ、そこで働くホテルマンにとって理解不能なクレームやトラブルも少なくないようで、困ってしまうこともあるのだとか。中には、得体の知れない客が拳銃で発砲するという、従業員が身の危険を感じるような恐ろしい事件も……。

深夜のホテルで「幽霊が出るから部屋を変えてくれ」

 坂本さん(仮名)は都内某所のホテルに勤めて4年になるが、客層の9割が外国人、残り1割が日本人だという。まず、その勤務時間だが、夜勤の場合は夕方17時から翌日の午前11時まで。夜間帯は二人体制となるが、22時30分から6時30分までは交代で仮眠をとる。その間は客の出入りも少なく、そこまで大変ではないそうだ。とはいえ、一人でシフトに入っている際に面倒なこともある。 「よくある苦情が、深夜に『他の部屋がうるさい』というものです。とりあえず、部屋の外からどのぐらいうるさいのかをチェックして、本当にそうである場合は電話で注意します。中国人団体客には騒がしい人も多いのですが、正直、最初からそのへんは念頭に入れていますね。苦情対策として、中国人団体客が固まるように部屋割りをしています」  他の部屋がうるさいというクレームならまだわかる。しかし、なかには理解の範疇を越えている要求も……。 「東南アジアの客で、『枕を4つくれ』と言ってくる人がいました。意味がわかりません。もちろん、枕が余っていれば持っていきますけど、ない場合は断ります。そんな数、一人で必要ないでしょう。また、『幽霊が出るから部屋を変えてくれ』と言われたこともあります。本人の思い込みで困ってしまうのですが、他に部屋が空いていれば変更します。満室の場合は我慢してもらうしかないです」  また、深夜ならでは(!?)のこんなトラブルもある。 「夜中に火災警報が鳴ってしまったことがありました。消防車が来てしまい驚きましたね。火災報知器やスプリンクラーの点検はクリアしているので誤作動ではない。後から原因が判明したのですが、どうやら酔った客が火災報知器のボタンを押してしまったようです」
次のページ 
男女の危険な痴話喧嘩
1
2
Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事