更新日:2023年04月13日 01:48
仕事

ホテルマンが遭遇した困った客たち。謎のクレームから発砲事件まで

男女の危険な痴話喧嘩…発砲事件も!?

拳銃 ホテルに泊まるのは、男女のカップルや夫婦も多い。坂本さんのホテルで日本人の若いカップルが喧嘩したときのことだ。 「興奮した女性がコップを男に投げつけ、それが洗面所の鏡に当たってしまい割れてしまったようです。鏡はヒビだらけで、破片が洗面所に散らばっていました」  破片で怪我をする恐れがあり、危ない状態。普通はこのトラブルを一刻も早くスタッフに伝えるものだ。女性は怒り狂いすぐにホテルから出ていったが、男はその状態のまま翌朝まで過ごし、チェックアウトの際にホテルへ謝罪したという。今回は2万円の賠償額を支払ってもらうことで落ち着いたというが、中には備品を壊したまま逃げてしまう客もいるという。坂本さんが嘆く。 「修理する3日間、客が入れなかったので。本当はその分の補償も欲しかったですよ」  ホテル業もいろいろと大変らしい……。最後にこんな驚きの話がある。

夫婦喧嘩で、なんと発砲事件に

 坂本さんの知人で某繁華街のホテルで働いていた経験がある今泉さん(仮名)は「命や身の危険を感じた」ことがあるという。  ホテルには日々多くの客が宿泊するだけに、相手の素性がよくわからない場合もある。それだけに、従業員がトラブルに巻き込まれそうになることもある。  今泉さんの働くホテルの一室で夫婦喧嘩が始まった。なんと男は、妻に拳銃を向けて二発撃ち放ったのだという。そして、ホテルから逃亡しようとする男に対し、元ヤンキーの今泉さんは反射的に体が動いたそうで、すぐに追いかけ素手で取り押さえた。  警察が現場に駆け付けたときには、どっちが犯人なのかわからなかったようだ。発砲した男は中国マフィアだったらしい。警察には「拳銃を持っている相手に素手で立ち向かった人はあなたが初めてだ」と言われたそうだ。  とはいえ、運が悪ければ命を落としていてもおかしくなかっただろう。<取材・文/浜カツトシ>
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