更新日:2023年08月18日 18:41
仕事

50代の転職活動に待ち受けていた苦難「中年のこだわりは求められていない」

 高年齢者雇用安定法の改正で「70歳定年」が叫ばれるようになった。だが、不景気も相まって今の会社に居続けられるとも限らない。大企業を中心に「早期退職者」の募集が相次いでいる。
リストラ

※写真はイメージです(以下同)

 早期退職したのち、再就職先がすぐ見つかればいいのだが……。今回は「中高年での就職活動は非常に厳しく苦労した」というエピソードを紹介する。

50代で早期退職、待ち受けていた厳しい現実

「以前の会社が吸収合併され、採算の悪い映像機器事業部の人員がリストラ対象となり、希望退職者が募られました。私はそのうちのひとりです。早期退職をして半年が経ち、就職活動をしました。50代を過ぎていましたので不安もありました」  精密機械メーカーを早期退職した鈴木正康さん(仮名・60代)。案の定、内定をもらうまでの道のりはそう簡単ではなかったと話す。

中年の“こだわり”は求められていない?

「再就職の道を選んだ当初は、自分の経験や実績をアピールすることに徹していたのですが、うまくいきませんでした。そのような“こだわり”は、あまり企業は求めていないのかもしれません」  諦めかけていた頃、再就職のために面接に挑んだ企業で、想定外の質問を受けた。  今まで経験したクレームで一番印象に残っているのはどんなことでしたか——
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クレーマー対応の経験が評価された
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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