結婚相談所をやめたから成婚ができないというわけではありませんが、交際期間中に「担当仲人との関係が悪いから成婚する前にやめたい」と言われてしまうと、女性はその不義理な行動に結婚をすることを不安に思ってしまう傾向にあります。 　トシキさんは、担当仲人の人柄や仕事に対してはたくさんの不満があるものの、せっかくいい感じに進んだ方との縁も逃したくないと板挟みになり、とても悩んでいました。 　私はまず、課題を箇条書きにするように伝えました。 ・仲人が嫌だ ・今、交際している女性とは進展したいと考えている ・ほかの結婚相談所に移籍する資金はない 　その中で特に重要なのは、「交際中の女性との関係」だということは一目瞭然でした。 　私は「仲人さんとの関係がよくなく、正直、サービスに対して成婚料を心地よく払える状態ではないことを彼女に素直に話したほうがいい」とお伝えしました。 　その上で彼女の考えや価値観を知ることも2人が関係を深められるきっかけになると考えたのです。 　トシキさんが彼女にその話をしたところ、彼女は「その気持ちも理解できる」と受け入れてくれました。 「でも、私たちが出会えたのは結婚相談所のサービスのおかげだし、そこはスッキリ成婚料をお支払いして卒業したいと思う。でも、もしトシキさんがやめたいというのであればその判断も間違いではない。私はそういう話を1人で判断せず、話してくれたことが嬉しい」