ジャーナリストの斎藤貴男氏「禁煙ファシズム」問題に警鐘を鳴らす
「受動喫煙」の観点から分煙、全面禁煙へと突き進む日本社会。そんな時流を受け、嫌煙モンスターなる者たちが大暴れしているという。いくら何でもヤリすぎと思える、彼らの横暴ぶりをリポートする!
◆「禁煙ファシズム」問題に警鐘を鳴らす
至るところに出没する嫌煙モンスターについて、非喫煙者ながら「禁煙ファシズム」問題に警鐘を鳴らすジャーナリストの斎藤貴男氏は、こう分析する。
「どこかで聞きかじった情報や、お上から与えられたデータを吟味もせずに真に受け、正義を振りかざそうとするのは嫌煙モンスターの常套手段ですね。彼らは強いほうや多数派につき、異質なものを排除したいという日和見根性の持ち主なので、主体性も論理性もない。だからこそ、お上に操られやすいという恐ろしい面があり、増長させる可能性もある」
そして、この行きすぎた「禁煙ファシズム」はタバコだけにとどまらず、ほかの分野でも”ファシズム”を台頭させる可能性を秘めているという。
「正当な根拠に基づかない喫煙者排除を今、許してしまえば、次は飲酒の自由、末には言論の自由と発展していき、”害悪”の名の下にさまざまな自由が奪われてしまうかもしれない。禁煙運動の暴走は、もはや喫煙者だけにとっての問題ではないんです」(斎藤氏)
嫌煙モンスターは、ターゲットが替われば、違うモンスターに化けるかもしれないのだ。
【斎藤貴男氏】
週刊誌記者などを経て、フリージャーナリスト。’99年に雑誌に寄稿した「『禁煙ファシズム』の狂気」が大きな反響を得る。著書に『機会不平等』(文藝春秋刊)ほか多数
― [嫌煙モンスター]の(驚)活動報告【2】 ―
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