30歳を目前に仕事、結婚、出産など人生の岐路に立つ。現代の東京を生き抜く29歳独身女性のリアルな姿を描いたABEMAオリジナルドラマ『30までにとうるさくて』。 　その本編に紐ついたアナザーストーリー『結婚してとうるさくて』が、3月3日よりABEMAプレミアム限定で配信されている。本作の主人公は、29歳の広告クリエーターの鎌田知也（栁俊太郎）。そんな彼は2人の女性と曖昧な関係を続けていたが、29歳を迎えた彼女たちから同時多発的に猛烈な結婚してアピールを受ける。そんな中、まだ結婚したくない男の本音をリアルに描いた作品。 　そのうちの一人、家庭的な強みを活かして結婚を迫る女・西野まりえを演じるのが、女優の今泉佑唯（23歳）。そんな彼女に作品を通じて感じた自身の結婚観や、出産や休養期間を経て、昨年11月に復帰した女優という仕事への向き合い方などを聞いた。 ――撮影は2日間というタイトなスケジュールだったそうですが、演じられていかがでしたか。 今泉佑唯（以下、今泉）　復帰してからドラマの現場は初めてだったので、すごく緊張しました。今回、私が演じた西野まりえちゃんという役には、気持ちが理解できる部分は多かったです。だって、もし私が29歳でパートナーがいて結婚願望が強かったら、なぜ相手からそういう話題が一切ないんだろう？って思うし、焦るのは当然ですよ。 ――結婚に煮え切らない態度の知也に感情を爆発させるシーンもあったんですよね。 今泉　まりえちゃんは結婚に焦っているけど、29歳の落ち着きというか、最初は感情を抑えつつ結婚に誘導していくんですよね。その抑えていたものがバーっと溢れて口論になるシーンは、私が想像していた以上の口論になりました（笑）。 ――それは、どういう部分に共鳴して？ 今泉　まりえちゃんが「私、もう29なんだよ」って言ったら、「大丈夫だよ、結婚なんて」という知也のセリフは、お芝居なのに何度聞いてもイラっとしてました。だったら、付き合う前に言ってよ！って思っちゃうし、もし私が29歳だったら我慢できない。そんなこと言われたら刺しちゃうかも（笑）。 ――もし今泉さんが結婚アピールをするとしたら？ 今泉　まりえちゃんと同じようなことをしちゃうかもしれない。直接は言えないから、TiKTokで子どもの動画を見せたりするだろうし。納得できる行動が多すぎて、もはや私なのかなと思いました（笑）。ただ、女の人から「結婚して」って急かされて結婚するのは、男の人は嫌なんだろうなっていうのも感じましたね。