霧雨の降る肌寒い横浜で、散策中に桜を愛でる芹澤優。 　満開を待つ桜を見ながら「ツボミもかわいいけど、また来週来よっか？」と語りかけてくる。 「人が多い場所があんまり好きじゃないので、わざわざお花見に出かけることはないんですけど、仕事や用事のついでにふらっと見に行くのはすごく好きです。きれいな桜並木を散歩するのって気持ちいいですよね」 　日々の生活を彩るべく、普段から花を飾る習慣があり、花のサブスクサービスに加入しているとか。 「おしゃれな生活に憧れるので、お花を飾りたい気持ちはあるんですけど、仕事帰りって疲れてるから、摘んだり買ったりする余裕がなくて。たまに買っても、水を替えずにすぐに枯らして、花瓶だけがぽつんと置いてある。そんな生活だったんですけど、月額800円くらいで月に2回、一輪挿しに5本くらいのセットが届くサブスクを使い始めたら、家に届いて飾るだけなので、すごいラク。 帰宅時は疲れてるので目に入らないけど、朝起きて花とペットの水を変えるときに、ああ、潤ってるな……また一日頑張ろう！って気分になります。ただ、疲れてる時期は水を替える元気もなくて、花が枯れちゃう。心の余裕のバロメーターにもなってますね」 　SNS全盛の時代。映える写真アップのために花や夜景などきれいな景色を撮りに出かけることはある？ 「映える写真を撮りたいけど、公共の場できめきめのポーズをとるのは恥ずかしい（笑）。おしゃれなインスタには憧れるけど、花だけの写真をアップしても、たぶんファンの人たちは嬉しくないから、カメラロールは自分と猫の写真ばっかりです。ほかには、スマホのスクショでメモすることが多いので、気になったアーティストの衣装や演出、ドラマや映画の好きなアングルをスクショして、衣装や演出の会議のときにみんなに見せたりしてます。結局、仕事のことばっかり考えてるのかも（笑）」 　本棚は持ち主を表す鏡というが、現代ではカメラロールが同じ機能を持つのかもしれない。

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【芹澤 優】Yu Serizawa ’94年、東京都生まれ。声優、ソロアーティストとマルチに活動。毎年4月は「憂鬱です（笑）。入学式や新学期で、また友達づくりから始めるのか～って空を見上げてた頃を思い出します」 撮影／尾藤能暢　ヘアメイク／原田琴実　スタイリング／津野真吾(impiger)　衣装協力／BRAND SELECT　取材・文／森ユースケ