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「携帯トイレ」動画が話題の夫婦YouTuber。信念は「女性にとって大事な情報」

動画の再生回数と比例して誤解や誹謗中傷も増える

動画編集

動画を編集するわさびさん

「芸人のときは5分の出番で15万円もらえることもありましたが、YouTubeの場合はラッキーがないんです。動画を出さなければ稼げない。コスパはハッキリ言って最低。何日も編集した動画の再生回数がのびないなんてことはザラです。それでもお金には代えられない達成感とかやりがいを得られる。正直、生活は大変ですが(苦笑)」  努力の結果、何本もの動画をバズらせた。一方、再生回数が伸びれば伸びるほど、誤解や誹謗中傷も増えていったという。  野外で携帯トイレを試す動画には「女のクセに下品なことをするな!」などの声が多かった。今でも落ち込むことがある。だが、「女性にとって大事な情報である」という信念は曲げなかった。

「女性にとって大事な情報である」

雪中トイレ「撮影の関係で車中泊が増えて、コンビニや公衆トイレも見つからないなかで、私自身が常に困っていました。女性が簡単に済ませられる方法はないのか探していたら、さまざまな『携帯トイレ』が売っていることを知ったんです」  女性が実際に使用感をレビューする記事や動画は今までなかった。そして、「みんなに知って欲しい」「試した結果をみんなに見て欲しい」「トイレで悩む女性に届けたい」という想いが生まれたと語る。 「災害時などに直結することだし、興味はあるけど試せない、使う勇気がない人も多いだろうなって。だったら、私が携帯トイレを試して失敗も成功も動画にしたら参考になるんじゃないか。これは、私にしかできないことだと確信したんです」  承認欲求を満たすためや、たんなる視聴回数稼ぎ、性的嗜好だと勘違いされてしまうかもしれない……そんな葛藤を抱えながらも教育や災害時のHow Toになるような動画を作るべく、試行錯誤は続いた。
雪中トイレ

画像は、YouTubeの動画「【雪中トイレ】雪国車中泊&キャンプで役に立つ?雪山でポータブルトイレ使ってみる【ドローン映像あり】」より

「ちょうどドローンを使って発信したかったんですが、それだけだと視聴者が限られる。そこで閃いたんです。ドローンで撮影した絶景をバックに携帯トイレを試してみる動画だったら、情報として役立つうえに、映像の力で視聴者の目に留まるんじゃないかって」
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“会いに行けるYouTuber”になりたい
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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