仕事

コンビニ店員に「無言でスマホを見せればいい」と思っている客の大きな勘違い――仕事トップ10

2022年、日刊SPA!で反響の大きかった記事からジャンル別にトップ10を発表。働く人たちの悲鳴が聞こえてくる「仕事」部門、残念ながら惜しくもトップ10に届かなかった次点はこちら!(集計期間は2022年1月~11月まで。初公開日2022年2月12日 記事は取材時の状況)  *  *  *  コンビニで長く働いてきた筆者。辞めていた時期もあるが、現在はライター業の傍ら、知り合いの店長に「人手不足」を理由に頼まれ、空いた時間だけ手伝う生活をしている。  店員は「何でもわかる」と思われがちだ。しかし、その業務は多岐にわたる。最近はあまりに増えすぎて、全てを把握できない状態。ベテランの筆者でさえそうなのだから、新人などは尚更だろう。客からすれば、「そんなの関係ない」ということは承知である。だが、ときには困ってしまうこともある。

店員は業務が多すぎて「全てを把握しているわけでない」

 
コンビニ

※写真はイメージです。以下同

 もちろん、客から聞かれた際にわかることは教えるのだが、わからないことは正直に「わかりません」と答えるようにしている。適当に答えてしまうと、間違っていた場合に「あの店員が言ったから」「責任取ってください」なんてことになりかねないのだ。  先日、こんなことがあった。30歳前後の女性がレジに来て「d払い」の入金3000円を行った。これは店員としても簡単な作業でスマホに映し出されたバーコードをスキャンして3000円をもらうだけ。1日に何回もやることだ。  その女性は入金後もレジの近くに立ってスマホをずっと眺めていた。  商品の搬入など別の仕事もあるので、筆者はレジから離れようとした。すると女性は「あの〜、入金したのですが今から使えますよね? 入ってないみたいなのですが」  そう言って、スマホを見せてくる。しかし、筆者には彼女のスマホの使い方なんてわからない。レジ以上のことはできないのだ。きちんとレシートも出ていた。 「すいません、こちらではわからないので、レシートに書かれているお客様相談センターに問い合わせたほうがいいですよ」  しかし、その女性は露骨に嫌な顔をしながら吐き捨てるように言った。 「そういうこと知らないでやっているんだ〜

コンビニは郵便局ではないのに…

コンビニで荷物を発送する女性 たまに封筒や手紙を持ってきて「この大きさだと切手はいくらですかね?」と聞いてくる客がいる。郵便局ではないので、正確にはわからない。  ある時、少し厚い手紙を持ってきた客に料金を聞かれたので「測るものがないのでわからないです」と言うと、「84円じゃ無理ですよね? 94円? その上ですかね?」。  ここで安易に答えるわけにはいかない。 「間違いがあるとマズイので答えられないですよ。郵便局に行ったほうがいいかもしれません」  すると大体、ムッとしながら「94円にしときます」となる。微妙な大きさ、重さなら最初から郵便局に行ってほしいものだ。
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客は無言で“スマホを見せればいい”と思っている
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