更新日:2024年07月12日 16:43
仕事

「マジで無理っス…」ラブホ店員になった自称“元ヤン”男性が涙目になった「衝撃のモノ」

「俺、元ヤンだったんで」が口ぐせ

 そういった仕組みも関係し、特殊な事情を抱えた人も少なくないラブホテルの仕事。Kさんのような態度や口の利き方をする人が働きに来ることも、珍しくはなかった。Kさんが19歳と若いこともあり、細かいことは気にするのをやめ、ひとまず仕事を教えはじめたのだが……。 「監視モニターを覗き込んで、『各部屋に付いてるカメラはどれっスか?』と聞いたかと思えば、『表に出ないようなエグイやつ見たいっスね~』とつぶやく。とにかく信じられないぐらい態度が悪すぎました。各部屋にカメラなんて、ついていません」  カメラが付いているのは駐車場出入口や場内だけだと説明しても、Kは事務室に「隠し部屋があるのではないか」など、しつこい。また、「ラブホテル清掃ぐらい余裕っス」と言い、「やり方とか教えてもらわなくても大丈夫なんで、テキトーにサボっててください」と聞かない。 「また、こちらは何も聞いていないのに『俺、元ヤンだったんで』と、事あるごとに繰り返すので、陰ではイキガリくんと呼ばれていました。これだけ態度が悪く、ラブホの仕事をナメているケースは、はじめて。そこで、今後の対応をオーナーと相談しました」

ラブホの部屋で目撃した衝撃の物とは?

ラブホ

※画像はイメージです

 その結果、本来は各部屋に2~3名で掃除に行くのだが、最初の1週間だけ同行し、あとはひとりでやらせることになったとか。するとある日、部屋の掃除へ行ったはずのKさんが速攻で戻ってきたのだ。そして、「とにかく来てほしい」と切羽詰まった様子で、嗚咽。 「多くはありませんが、薬物の持ち込みや傷害事件などで警察へ通報することもあるので、そういう類かと思い、すぐに部屋へ向かいました。するとベッドが汚物だらけだったのです。ただ、それだけ。そういう趣味のお客は多くはありませんが、珍しくはありません」  篠原さんは「こんなことで……」と溜め息をついたが、Kさんはえずきながら「マジで無理っス……」「すみません」を繰り返す。「ラブホの掃除なんだから、これぐらい想像できたでしょ?」とキツめに言うと、「まさかリアルにやる人がいるとは…」と、そのまま嘔吐。  そのあと、「俺が半泣きになったこと、絶対ナイショですよ」とおとなしくなったKさんだったが、結局は仕事が続かず3か月で辞めていったとか。誰かがやっている仕事を「簡単そう」「ラクそう」などと勝手に見下していると、Kさんのように大変な目に遭うかもしれない。 <TEXT/山内良子>
フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意
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