元セクシー女優でフリーライターの「たかなし亜妖」がお届けする連載コラム。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。女優生活2年半が経過したところで引退を決意し、現在は同人作品やセクシービデオの脚本など、あらゆる方面で活躍中。 　なぜだかはよくわからないが、「セクシー女優です」「元女優でした」と話すと、しょうもない質問をされることが多々ある。特殊な商売をしていると、なんでも知っていると思われるのだろうか。コアな悩み相談をされる機会も、決して少なくないのである。 　このような体験をした女優からの話をたくさん聞いたことがあるので、今回は「女優がファンに聞かれると困る質問」を紹介していこう。 　まず最初に挙げたいのが、男性特有の悩みにまつわる質問について。セクシー女優に男性特有の悩みを相談する人が意外と多いのだが、私はいつも疑問に思う。「なぜ女に聞く？」と。 　男性のアレやコレの元気がないとか、どうしたらサイズアップできるかとか、持久力を上げる方法とポイントを聞かれても、セクシー女優は当たり前に男性ではないため、わかるわけがない。あくまで見た・聞いた話程度のアドバイスしかできないため、質問者が満足できる返しができるとは限らないだろう。 　それに「いや～最近まったく元気がなくてね」なんて素直に言えば、確実に自分の印象を下げることにもなる。まともな回答が得られないプラス、質問者のイメージダウンになれば、男性の悩みは簡単に異性に漏らさない方がいい。本気で悩んでいるなら同性同士で話すか、場合によっては医者に行った方が早い気がする。 　女優は業界のことをなんでも知っているかと聞かれたら、答えはノーである。 　男優募集の情報や、どうやって男優デビューするのかなど男子側の事情については、まったく知識がない女優もいるので、「どうやったら男優になれますか！？」「募集はどこでしていますか！？」と食い気味に聞かれても、答えられない場合が多いのだ。 　女優が男優を面接しているわけではないし、あくまで彼らとは現場で仕事を共にするだけ。言い方は悪いが、ある意味“希薄な関係”であり、暗黙のルールでお互いに踏み入ったことを聞かない。 　男優募集については紹介のツテがない限り、メーカーに問い合わせた方が早い。女優に聞かれても困るし、ファンが男優になって現場で鉢合わせするほどホラーな展開はないと言えるだろう。まぁ絶対にないことだと思うけど、憧れは憧れのままの方が良い。