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『ドラクエIII』復活で再注目、80年代「懐かしのファミコンRPG」を振り返る。初代ドラクエの“データ容量”は64KB…

新時代の到来を感じた名作RPG

『MOTHER』 1989年7月/任天堂
MOTHER

赤一色のパッケージが鮮烈だった『MOTHER』を紹介する任天堂の公式サイト

 コピーライターの糸井重里氏がゲームデザインを手掛けた『MOTHER』は、『DQ』の影響下から離れ、新たな時代の到来を予感させたRPG。  舞台は現代のアメリカ。超能力を持った少年少女が家族を守るために大冒険を繰り広げます。アメリカ映画を想起させるノスタルジックな世界観と、糸井重里氏によるウィットに富んだセリフ回し、さらにムーンライダーズの鈴木慶一氏と『ポケットモンスター』で知られる作曲家・田中宏和氏のポップでサイケなBGMの融合は、ファミコンゲームの域を超えた作品性を感じさせました。  ナンバリングタイトルは続編の『MOTHER2 ギーグの逆襲』(1994年/スーパーファミコン)を経て、『MOTHER3』(2006年/GBA)で止まっています。現在は3作品ともNintendo Switch Online(『3』は「Nintendo Switch Online+追加パック」への加入が必要)で遊べます。  以上、80年代の名作RPG7本を駆け足で振り返ってきました。個人的には、地図や人形が同梱されていた『貝獣物語』(1988年)や、ホラーRPG『スウィートホーム』(1989年)も思い出深いです。  また、ファミコン以外では『ファンタシースター』(1987年/セガ・マークIII)、『魔界塔士Sa・Ga』(1989年/GB)も懐かしいですね。 <文/卯月 鮎>
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
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