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靴は量販店、メガスポーツ店、EC、アウトレットのどこが一番お得?プロが教える、賢い買い物のコツ

ファッションは二の次。メガスポーツ店の実力派シューズ

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オン「クラウドフロー」。1万6830円。写真は販売サイトスーパースポーツゼビオより

メガスポーツ店とは「スポーツゼビオ」が代表です。メリットはなんといっても実用性に特化していること。ファッションはさておき、歩く走ることに特化した「運動靴」をさがすなら一番手っ取り早い。各メーカーの最先端モデルを網羅しているので、一つの店舗で世界中のメーカーのあらゆるモデルを試すことができます。同じメーカーであっても、標準幅・ワイド・エクストラワイドなど、自分の足に合った靴を探すことができます。チェーン店には置かれない、アメリカのHOKAやスイスのオンなども必ず置かれています。 デメリットは明白です。チェーン店とは逆で、ファッション要素がありません。極端なこというと、私服に合わせる靴としてはとても難易度が高い。ファッションアイテムではなく、あくまで実用靴なのです。しかし、本格的にウォーキングやランニング、ジムのトレーニングなどでケガをせず、快適に動ける靴をさがすなら、入口としては最適でしょう。販売員も靴に詳しい人が多く、予算と目的を伝えるとかなりの確率で正解の靴を持ってきてくれます。自分で判断が難しい場合は、一番頼りになる存在がメガスポーツ店と言っていいでしょう。 ただし、店舗がどんどん閉鎖しているのが現実です。不況と少子高齢化で、本格的なスポーツ人口や運動部の縮小のあおりを受けています。

マイサイズが把握できているならオンライン一択

メガスポーツ店が入口だとすると、次のステップとして最適なのが各メーカーのECサイト、オンラインショップです。自分だけの定番品を知っていて、かつマイサイズを把握しているのであれば、カラーちがいやおしゃれな靴が見つかります。オンライン限定カラーなども今ではザラ。「このモデルの、このサイズの、この幅」まで決まっていればこれほど早い手段はありません。
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HOKA「トランスポート・チャッカGTX」。3万5200円。写真は公式HPより

ぶっちゃけた話ですが、どこのメーカーもコスト削減の対象は「人」です。自分でどの靴がいいのかの判断ができ、スタッフに相談する必要がない場合はさっさとオンラインで買いましょう。とにかく実店舗には靴を置くスペースがありません。箱があるので服よりかさばります。箱がつぶれているだけでクレーム扱いにもなるので、新品のうちにさっさとほしい人のところへ届けたいのがメーカーの本音。HOKAなどは電撃的に大規模なセールをやるので、メンバー登録しておけば最大半額でほしいモデルが手に入る場合も。私はいつもこの方法で購入しています。
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アウトレットは〇〇一択
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こまつ(本名・佐藤靖青〈さとうせいしょう〉)。イギリスのノーサンプトンで靴を学び、20代で靴の設計、30代からリペアの世界へ。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。YouTube『シューフィッターこまつ 足と靴のスペシャリスト』。靴のブログを毎日書いてます。「毎日靴ブログ@こまつ

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