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あおり運転をした“半グレ5人組”が返り討ちに。「すみませんでした!」とアクセル全開で走り去るまで

「煽り運転」という言葉が取り沙汰されるようになってから久しい。たびたび大きな事件となってニュースで大々的に報じられても、煽り運転はまだまだなくなっていない。  今回はそんな煽り運転に遭遇したタカシさん(仮名・32歳)に、体験談を語ってもらった。
1台のランドクルーザーが急接近

※画像はイメージです。以下同

1台のランドクルーザーが急接近

 数年前、タカシさんが関東近郊の公道を自動車で走っていたときの出来事だそうだ。 「友人たちと免許取得後初めてドライブ旅行に出かけました。道中から気分が上がり、とても楽しいドライブだったのですが…」  気の置けない仲間たちとのドライブを満喫するはずが、ある事態が発生……! 「八王子(東京都)から相模湖(神奈川県)に抜ける道で、1台のランドクルーザーが私の車にかなりのスピードで接近してくるのが、バックミラーで見えたんです。いつの間にか真後ろにぴったり付いてきていて、その距離はたった2mほど。  軽くブレーキを踏むと衝突する距離感でした。車内には仲間もおり、楽しい雰囲気を壊したくなかったため、私はより慎重に運転しました」

パッシングや蛇行運転をされ恐怖

 後続のランドクルーザーから煽り運転をされ、緊迫したというタカシさん。 「危険な運転をする後続車は、私の思惑とは裏腹に車間距離を詰めた状態でずっと付いてきていて、さらにはパッシングをしたり蛇行運転をしたりしてきました。  さすがに後部座席にいた仲間たちも後ろの動きに気付き、怖がりはじめましたね。私は左のウィンカーを出して道を譲りましたが、今度は前に出て蛇行運転を始めたんです。  私もさすがにこの状況を一刻も早く脱しなければと感じ始め、このままでは埒が明かないと思い、向こうの運転手と話し合うために車を端に寄せて停車。私が路肩に車を停めると、予想通り煽っていた車も前方に停車しました」  穏便に話し合いができればと思っていたタカシさんでしたが、状況はさらに悪化してしまったという。 「私が車から降りる前に、20代前半ぐらいの5人の男性がこちらの車に詰め寄ってきたのです。彼らは全員小柄ながら、半グレのような派手な身なりの格好をしたコワモテでした。窓を少し開け、彼らの話を聞いたところ、私が曲がり角で割り込んで来たというのです。思い当たる節がなく、完全な彼らの言い掛かりでした」  目に余る迷惑運転だけでなく、タカシさんの目の前に現れて、理不尽に突っかかってきたというわけだ……。 「『ぶっ殺すぞ』みたいに荒い言葉で脅迫まがいのことも言われ、何度も『お前も降りてこいよ』と言われたときはいよいよまずいと思いましたね」
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大ピンチ…しかし大逆転の結果に
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編集プロダクションA4studio(エーヨンスタジオ)所属のライター。グルメ、音楽、エンタメ、サブカルチャー全般に興味がある。文化を分析、執筆することへ情熱を注ぐ。好きな食べ物はお茶漬け。

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