路線バスの“停留所ではない場所”で「乗せろ」と騒ぐ男。最終的にパトカーで連行されていくまで
地域の交通を支える路線バスは、老若男女の足として貴重な役割を果たしている。だが、安価で多くの人が乗車するだけに、迷惑な客も多いようだ。友田雄一さん(仮名・20代)は、あまりに常識外れな言動を目撃し、開いた口がふさがらなくなったそうだ。
通勤のため、毎朝路線バスを利用しているわけだが、ある日とんでもない男性に遭遇したそうだ。
「停留所の少し先にあった信号が赤に変わり、バスが止まったんです。すると50代ぐらいの男が、バスのドアをガンガン叩いて、『乗せろ!』と叫んでいました。運転手さんはマイクで『次のバスをお待ち下さい。下がってください』と声をかけましたが、『すぐそこなんだから良いだろ!』『早く開けろよ、急いでいるんだよ』と叫び、ドアを叩きつづけました」
しばらく押し問答が続き、信号が青になった。
「信号が青になっても男はバスのドアを叩き続けていました。車内には異様な空気が広がり、『早く出発しろよ』と私は思いましたね。運転手は『お下がりください、お下がりください。発車できません。停留所で次をお待ち下さい』と注意することしかできず。結局、男は諦めたようでバスは出発。脅しに屈しなかった運転手の態度を、私は頼もしく思っていましたし、正しい行動だと思いました」
「バスは順調に運行し、私は終点で降りました。するとすぐ後ろに、同じ系統のバスが到着していて、あの男が降りてきたんです。結局、後続のバスとほぼ到着時刻が変わらなかったわけですから、憤りを覚えましたね」
バスを降りた男は、おもむろに先ほど注意した運転手のもとに走り出した。
「男はバスを降りると、一目散に“乗せてもらえなかったバス”に走っていきました。『どうする気だろう?』と思って見ていると、正確には聞き取れませんでしたが、男は運転手に『おい。なんでドアを開けないんだ。ひどくないか』といった趣旨のクレームを、まくしたてていて」

画像はイメージです
“停留所ではない場所”で「乗せろ」と騒ぐ男
注意した運転手に対して大クレーム
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複数媒体で執筆中のサラリーマンライター。ファミレスでも美味しい鰻を出すライターを目指している。得意分野は社会、スポーツ、将棋など
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