エンタメ

永野芽郁&田中圭の不倫疑惑で浮き彫りになった“社会の問題点”。古くて危険な思考の正体とは

 こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。  筆者はLINE公式サービスにて計1万件以上のチャット恋愛相談を受けてきました。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがい、知見を深めているのです。  2020年国勢調査によれば、日本人の「生涯未婚率」(50歳時の未婚割合)は年々上昇しており、女性は17.8%、男性に至っては28.3%にも及びます。そんななかで、恋愛がうまくいかないという方々にも筆者の知見が少しでも役に立てばなによりです。
田中圭と永野芽郁

田中圭と永野芽郁  映画『そして、バトンは渡された』公式Instagramより

「不貞行為」「肉体関係」はないと主張している

「週刊文春」による田中圭さんと永野芽郁さんの不倫疑惑スクープ。  特大のスキャンダルとして世間を騒がせていましたが、さすがに騒動もピークアウトした感があります。そんないまの時期だからこそ、今回の不倫疑惑で浮き彫りになった社会の問題点を冷静に考える必要があるでしょう。  まず整理しておきますと、田中圭さんも永野芽郁さんも、永野さんのマンションで一夜を共にしたことは認めているものの、不倫関係は否定しています。  また二人のLINEとして報じられたメッセージのやりとりに関しても、自分たちのものではないと否定しています。  田中圭さんと永野芽郁さんは、「不貞行為」「肉体関係」はないと主張しているわけです。

《密室で男女が過ごす》=《肉体関係あり》?

 しかし、世の中には《密室で男女が一夜を過ごした》という状況証拠から、《肉体関係あり》と決めつけている人々も少なくありません。  率直に言わせていただきますが、その決め付け、もう古いです。  というか“古い”を通り越して、その決め付けはもはや“危険”とも言えます。  二人には肉体関係があるという前提で語ることは、近年よく議論されている「性的同意」問題に繋がってくるからです。
次のページ
性被害者が自己責任だと責められてしまうことも
1
2
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は@SakaiyaDaichi

記事一覧へ
【関連キーワードから記事を探す】